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『心にとどくホームヘルプ』

三田 優子・平 直子・岡 伊織 20040310 (財)全国精神障害者家族連合会

last update:20101215

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■三田 優子・平 直子・岡 伊織 20040310 『心にとどくホームヘルプ』 (財)全国精神障害者家族連合会,181p. ISBN-10: 9784901932066 1334 [amazon][kinokuniya] m

■内容


■目次

第一部 心と暮らしを支えるホームヘルプ
第1章 精神障害者ホームヘルプサービスがもたらすもの 9
 1 精神障害のある人が置かれている現状は? 10
 2 地域生活支援にむけて 15
 3 社会の風を運ぶホームヘルプサービス 19
 4 ホームヘルプサービスを利用者とともにつくる 24
第2章 いろいろなホームヘルプのかたち 31
 事例1 入浴するようになったTさん 32
 事例2 服薬を中断しているようで心配なのですが 40
 事例3 利用者と家族のあいだにはさまれて 51
 事例4 子育て支援と危機介入 61
 事例5 他職種と連携して役割分担すること 69
 事例6 一瞬、身の危険を感じましたが 77
 事例7 ヘルパー交代には配慮が必要 83
 事例8 ヘルパーの訪問が利用者のストレスになることも 92
第2部 自信とゆとりのホームヘルプ
第1章 ストレスをためていませんか? 103
 1 ストレスとは何でしょう? 104
 2 よいケアには心身のゆとりが必要です 112
 3 あなたのストレスをチェックしてみましょう 120
第2章 ストレスを防ぐには 127
 1 精神障害のある人とのかかわり方を考えてみましょう 128
 2 関連機関と連携を持ちましょう 137
 3 家族などとの連携も大切に 147
 4 相談できる人や場所をつくりましょう 154
 5 毎日の生活で工夫できること 162
資料1 用語解説 172
資料2 地域の関係機関 174
あとがき 180
執筆者一覧 182

■引用


■書評・紹介

■言及

ふくしチャンネルHPより
 財団法人全国精神障害者家族会連合会は、ホームヘルパーの体験を伝え、また、ホームヘルパー自身の健康管理を考えてもらうための本「心にとどくホームヘルプ」を出版した。
 医者による医療からの視点ではなく、生活者としての精神障害者を支えるという視点で書かれた本。体験談は、すべて実話に基づいているので、精神障害者が身近にいる人にとって、今後の関わり方のヒントとなり、自信をつけてもらうことを目的として発行した。
 精神障害者ホームヘルプは2002年に制度化された。しかし、ホームヘルパー養成研修のカリキュラムのなかで精神疾患に関する知識や関わり方の講義はほとんどないので、ホームヘルパーからは「どうかかわってよいのかわからない」「病気や障害の知識や理解が充分ではない」という声があがっている。同時に「他のホームヘルパーがどうしているのか知りたい」という声もある。精神障害者ホームヘルプのテキストはあるが、ホームヘルパーの体験とホームヘルパー自身のストレスに焦点をあてた本は今までなかった。
 「心にとどくホームヘルプ」は、ホームヘルパーの体験に基づいて、自分がしてきたことや、自分なりの工夫、気がついたことなどを書いてもらい、その体験に対して精神科の患者本人や、医師などがコメントを添えている。体験談からは、自分はこんなふうに対応したのだけど、それでよかったのかなあ、と迷ったり、悩んだりしながらも、一生懸命に努力をしているホームヘルパーの姿が伝わってくるだけでなく、精神障害者に対する対応の工夫のヒントがたくさん盛り込まれている。
 また、後半は、ホームヘルパー自身がストレスをためこんでしまって、精神的に疲れてしまわないように、「自信とゆとりをもつにはどうしたらよいか」ということを考えてもらう内容になっている。


*作成:青木 千帆子
UP:20101215 REV:
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