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『拒食と過食の社会学――交差する現代社会の規範』

加藤 まどか 20040326 岩波書店,211p.

last update:20100706

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加藤 まどか 20040326 『拒食と過食の社会学――交差する現代社会の規範』,岩波書店,211p. ISBN-10: 4000265164 ISBN-13: 978-4000265164 \2730 [amazon][kinokuniya] ※

■内容

・出版社からの内容紹介(岩波書店ホームページより)
摂食障害に苦しむ当事者の経験を通して,それが現代社会の,主体性,性,身体性をめぐる矛盾した規範の構造と深く関係していることを明らかに.女性達の生き辛さや苦しさ,居心地の悪さを共感的に受け止め本質を究明.

・内容(「BOOK」データベースより)
現代社会の若い女性たちに多くみられる拒食症や過食症.経験者の言葉を読みといていくと,女性たちが主体性・女性性・身体性について矛盾する規範が同時に作用する場のなかで,どちらの規範にしたがっても他方からは非難されるという引き裂かれた状態のなかにとらえられていることが浮かび上がってくる.これは今日の社会を生きる女性たちが共通に直面している状況でもある.これらの矛盾する規範の作用が,近代・現代社会の平面を成立させている根底的な社会構造とそのダイナミズムから導かれていることを考察する.

■目次

序 V
第一章 摂食障害の位置づけ 1
第二章 摂食障害の経験 45
第三章 近代・現代社会と規範の矛盾 123
第四章 現代日本社会における規範の矛盾 149
第五章 摂食障害の規範と矛盾 185
参考文献 199
あとがき 209

■言及

◆立岩 真也 20140825 『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+ [amazon][kinokuniya] ※

◆中村 英代 20080331 「回復体験記からみる回復者自身による摂食障害解釈――『解決権』の回復」『社会学評論』58(4): 557-75.(Journal@rchiveで全文閲覧可)

崎山 治男 20070331 「分野別研究動向 (社会病理)――社会病理の診断と実践的介入のはざまで」『社会学評論』57(4): 804-20.(Journal@rchiveで全文閲覧可)

◆中村 英代 20060731 「『病いの語り』と『治癒の語り』――摂食障害の『回復者』への質的調査から」『年報社会学論集』19: 165-76.(Journal@rchiveで全文閲覧可)


*作成:藤原 信行
UP: 20100706 REV:20140824

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