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『税の負担はどうなるか』

石 弘光 20040325 中公新書,185p.


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石 弘光 20040325 『税の負担はどうなるか』,中公新書,185p. ISBN-10: 4121017390 ISBN-13: 978-4121017390 [amazon][kinokuniya] ※ t07.

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出版社/著者からの内容紹介 日本の二〇〇三年度予算は、一般会計の歳出に占める税収比率が五一・一%と、世界最低である。近年の欧米主要国では軒並み八〇%以上、イギリスやアメリカでは九〇%を超えている。少子・高齢社会が到来した日本では、景気回復を見守りつつ、財政健全化を図る両睨み政策の中で必要な財源を賄うためには、税負担増は避けられない。国民全体の公益という視点を優先した税意識を普及させ、税制改革を進める時がきている。

内容(「BOOK」データベースより)
日本の二〇〇三年度予算は、一般会計の歳出に占める税収比率が五一.一%と、世界最低である。近年の欧米主要国では軒並み八〇%以上、イギリスやアメリカでは九〇%を超えている。少子・高齢社会が到来した日本では、景気回復を見守りつつ、財政健全化を図る両睨み政策の中で必要な財源を賄うためには、税負担増は避けられない。国民全体の公益という視点を優先した税意識を普及させ、税制改革を進める時がきている。

■目次

第1章 税負担増は不可避か――税を取り巻く環境の変化
第2章 いま何故、税制改革か――「あるべき税制」を求めて
第3章 税・社会保障負担のあり方――負担は皆で「広く」「公平に」
第4章 変わる国民の税意識――「対話集会」を重ねて
第5章 空洞化した所得税――基幹税としてどう修復するか
第6章 高まる消費税への期待――最後の手段か

■引用

第2章 いま何故、税制改革か―「あるべき税制」を求めて
 「第一に課税の公平確保は、納税者の間で税負担に不公平があってはならないという原則である。戦後税制の根幹を築いたシャウプ税制が何よりも重視したのが、この課税の公平という<0046<原則である。税制が不公平であっては納税者である国民の支持を得ることは到底できないからである。」(石[2004:46-47])

第5章 空洞化した所得税――基幹税としてどう修復するか
 「所得税は税体系の中で最も重要な税である。とりわけ累進税率構造を持ち、また納税者の個々の担税力を控除によって勘案できることから、課税の公平確保に優れた特性を持つ。戦後、この所得税は国税あるいは地方税(この場合、住民税)の中で、基幹税としての地位を著しく低下させてきたといわざるを得ない。
 その最大の問題は、近年所得税の税収が減少の一途をたどっていることである。」(石[2004:120])


UP:20081110 REV:20090503,0801
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