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『問題解決のための「社会技術」――分野を超えた知の協働』

堀井 秀之 20040325 中央公論新社(中公新書1740),172p.

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last update:20151121

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■堀井 秀之 20040325 『問題解決のための「社会技術」――分野を超えた知の協働』,中央公論新社(中公新書1740),172p.  ISBN-10: 4121017404 ISBN-13: 978-4121017406 680+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

問題を解決するには、まず問題を把握しなければならない。だが現代社会において、問題の全体像はきわめて見えにくい。 狂牛病やSARSをめぐる騒動、原発トラブルや医療ミスの隠蔽疑惑などを見ても、特定分野の専門家だけでは十全に対処できないことが明らかである。 本書は、複雑化する社会問題を解決し、社会を円滑に運営する「社会技術」の概念を提唱。学問分野の枠を超えた、新たな取り組みを紹介する。

■著者略歴

1958年(昭和33年)、東京都に生まれる。東京大学工学部土木工学科卒業。ノースウェスタン大学大学院博士課程修了。Ph.D.(土木工学)。 ノースウェスタン大学ポストドクトラルフェロー、東京大学工学部専任講師、同助教授を経て、現在、東京大学大学院工学系研究科・工学部教授。 専攻、社会技術論、岩盤力学、応用力学。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

第1章 複雑化する社会問題
なぜ解決困難な問題が多いのか
SARS問題から見えてくるもの
問題の高度化
価値観の多様化
活用できる知を総動員する

第2章 問題解決の方法論
問題解決の心理学
ヒューリスティックが鍵を握る
クリエイティヴな発想のメカニズム
アルゴリズム、メンタルモデル、アナロジー推論
問題解決と「設計」
プロセスをモデル化する
「講義が面白くない」を解決する

コラム 複雑な事柄を取り扱う技術

第3章 社会問題を解決する技術
社会技術とは何か
社会技術の設計
全体像の把握から具体的解決へ
社会技術の立案
制度をどう組み合わせるか
社会の変化を予測する
評価のプロセス

コラム 議論を噛み合わせる価値マップ

第4章 安心社会を実現するために
社会技術の研究体制
問題の全体像を把握する技術
原発トラブル隠しの要因
俯瞰的アプローチ
リスクマップを作成する
リスクへの有効な対策
診療ナビゲーションシステム
交通安全性を向上させるシステム
原子力災害の危機管理システム
会話型知識プロセスの構築

コラム 途上国の問題を解決する

第5章 組織に生かす社会技術
コンプライアンス経営とは
現場のモラルハザードをどう防ぐか
あるシンクタンクの取り組み
問題の本質を明らかにする
社会技術の方法論を援用する
失敗学からどう学ぶか
コンプライアンス強化の具体策
社会技術研究がブレークスルーを生む

参考文献
あとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20151121 REV:
科学技術と社会  ◇ユニバーサルデザイン  ◇原子力発電/原子力発電所  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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