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『社会参加序章――続・自閉症克服の記録』


山岸 裕 20040225 インデックス出版,189p.


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山岸 裕 20040225 『社会参加序章――続・自閉症克服の記録』,インデックス出版,189p. ISBN-10: 4901092375 ISBN-13: 978-4901092371 \2200 [amazon][kinokuniya] ※ a07.

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出版社/著者からの内容紹介

ガソリンスタンドの仕事をしたとき/学園で強まる社会参加のうねり/上司Fとの出会い、就職して仕事に燃えた頃/P子とのストーカー恋愛の思い出/創価学会に走った私/グループホームに移行した頃/苦役としての仕事観の変貌/ギャラリーカフェとの出会い/退職に至る経緯/石井先生の見方/グループホームの生活/ドナ・ウイリアムスのようにはなれない??/自閉症の老後について/付記

内容(「MARC」データベースより)

自閉症者にとっての社会参加、職場体験が、いかに困難と苦痛と矛盾に満ちているかを綴る。社会性、コミュニケーションの乏しい自閉症者が大企業で働くとはどういうことなのか? 88年三一書房刊「自閉症克服の記録」の続編。

■目次 ■言及

◆森口 奈緒美 20040419 「『続・自閉症克服の記録・社会参加序章』(インデックス出版)をお持ちの方へ」
 http://335.teacup.com/keyaki/bbs/1
 「『続・自閉症克服の記録・社会参加序章』(インデックス出版)に掲載されている、私「森口奈緒美さんのメール」とされている引用には幾つかミスがあります。[…]」

◆「『続・自閉症克服の記録 社会参加 序章』」
 http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/osusume2/syakaisankajosyou.htm
 「はっきり言って何を目的にして出版されたのか、理解に苦しんだ本です。
 確かに、自閉症者として、この社会で生きていくことは困難を伴うことは間違いないでしょうし、山岸さんの味わったその挫折感もわかります。
 ただ、ここに記されているのは、そのほとんどが個人的な非難と悪口の列挙で、読んでいて残念ながらとても共感する気持ちにはなれませんでした。
 これを読んだ一般の方にとって、「自閉症への理解の助けになる」というよりは「自閉症者は自分勝手でとてもつきあう気にはなれない、怖い」 と思われかねないような印象を持たれるのではないでしょうか。  自閉症児の親である私ですら、最後まで読み続けていくのはかなり苦痛を伴うものでした。
 筆者の前著の「自閉症克服の記録」の監修にも関わってこられ、本書でも「山岸裕さんへの手紙」の一節を寄せられている日本自閉症協会会長の石井哲夫氏に、ホントのところ、どういう意図で本書を推薦したのか聞いてみたい思いがしてしまいました。[…]」

◆インデックス出版のHPより
 http://www.index-press.co.jp/books/out/shakaisanka.htm

「続・自閉症克服の記録 社会参加序章 (絶版)
 お詫び
 この度、弊社より出版しました「続・自閉症克服の記録 社会参加序章」の記載内容において、著者の知人のプライバシーを侵害したことをお詫び申し上げます。当書籍記載内容におきまして、Eメール文面を無断で実名で掲載し、著者の知人のプライバシー権と著作権を侵害いたしておりました。また掲載時に、Eメール内容が改ざんされて掲載されております。繰り返しになりますが、著者の知人をはじめ本書をご購入された皆様にも多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。
 図書館各位
 本書はプライバシー権と著作権を侵害しています。そのため、図書館各位におかれましては、本書について人権に配慮した扱いをお願い申し上げます。そのため、本書を破棄していただくか、下記訂正箇所をご確認の上、慎重(開架制限、閲覧制限等)に取り扱っていただきたく思います。なお破棄される場合は、その旨書面にて弊社まで御連絡いただければ、代替書籍として「鮮やかな影とコウモリ」をお送りいたします。
 […]」

■著者紹介
●山岸 裕
得意な事、人の気持になること。苦手なこと、手先が不器用な事、悪い所、挨拶をしない事、せっかちな事。好きなタレント、モーニング娘。の加護亜依、辻希美、深田恭子、深津絵里。好きなプロ野球チーム、西武ライオンズ。趣味、登山、映画鑑賞。気になる事、本当にテロリストが東京にテロを仕掛ける事、親亡き後の未来。
協力
●石井哲夫
山岸が幼少の頃から関わって面倒を見ている人。前作、「自閉症克服の記録」の監修として関わった。この本でも、全面的に協力をした。日本自閉症界のパイオニア的存在。社会福祉法人嬉泉常務理事。白梅短大学長。日本自閉症協会会長。日本社会事業大学教授等を歴任。
■引用

この国は「いとしご」で」森口さんが言うように外圧に弱い。ドナ・ウイリアムスが当事者の主張をしたら、本人発言ブームがおきて、あちこちで本人発言のうねりが高まった。外圧があったから、この本を出せるのだが……外圧さまさまか……。外圧がないこの国は変わらない。自分で変る事が出来ない。

 M子の所でも述べたが、ドナ・ウイリアムスの本(自閉症だったわたし・新潮社刊)をこの国の療育者が自閉症・アスペルガーの人と関わるのに参考にする。それだけドナは論理的で、抽象的概念に富み、ユーモアもある。だからこの国の療育者は社会化、療育の参考にするのだろう。

 さて私や森口さんの本はこの国の療育者が自閉症、アスペルガーの人と関わるのに参考するに足りうる物になるのか?

 ドナは抽象性、論理的概念を高めたからこそ、質の高いメッセージを人々に訴えていくことが出来た。それがアングロサクソン文化圏にあるヨーロッパ、アメリカだけではなく、東洋儒教文化圏にある日本の療育者に届くメッセージを作れたのはないかと思う。

 日本の自閉症関係者は、当事者から学ぶ姿勢を持つ姿勢も大事だろう。

 抽象性があり、論理的思考が出来て、書く事が出来る自閉症者にとってインターネット・メールというデジタルメディアの進歩は画期的な事といえよう。 (pp. 170-171)

◆立岩 真也 2008- 「身体の現代」,『みすず』2008-7(562)より連載 資料

◆立岩 真也 20140825 『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+ [amazon][kinokuniya] ※


作成:三野 宏治
UP: 20090502 REV: 20090608, 20100308, 20140825
山岸 裕  ◇自閉症  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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