『命の番人――難病の弟を救うため最先端医療に挑んだ男』
Weiner, Jonathan 2004 His Brother's Keeper; One Family's Journey to the Edge of Medicine,The Robins Office
=20060420 垂水 雄二,早川書房,461p.
last update:20110918
■Weiner, Jonathan 2004 His Brother's Keeper; One Family's Journey to the Edge of Medicine,The Robins Office
=20060420 垂水 雄二 『命の番人――難病の弟を救うため最先端医療に挑んだ男』,早川書房,461p. ISBN-10:4152087226 ISBN-13:978-4152087225 \2625 [amazon]/[kinokuniya] ※ als gth
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
1998年12月、家屋の修復という天職を見つけたばかりの29歳のスティーヴン・ヘイウッドを悪夢が襲う。鍵がまわせないほど右手の指に力が入らなくなり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断されたのだ。ALSは筋肉を動かす運動神経細胞がだんだんと死んでいく難病で、患者は発病から3~5年で亡くなることが多いという。それを知り衝撃を受けた兄ジェイミーは、弟が死んでいくのを何もせず見過ごすわけにはいかなかった。スティーヴンを救うため、短期間でなんとしてもALSの治療法を見つけださなくてはならない。エンジニアで起業家のジェイミーは、最先端医療の分野に可能性を求め、門外漢ながら、治療法を開発するための財団の設立に奔走し、医師や科学者からなる研究チームをつくりあげる。だが、期待の集まっていた遺伝子治療や幹細胞治療は、まだまるで確立されていない手法だった。治療が成功した例は一件もなく、患者に危険がおよぶリスクも大きい。不眠不休のジェイミーが焦燥感を募らせているとき、別の遺伝子治療試験の被験者の一人が副作用で亡くなったことがきっかけで、遺伝子治療試験がすべてストップさせられてしまう…。死の宣告に直面した家族のドラマと、最先端の生命科学がもたらす期待と不安を、ピュリッツァー賞受賞の科学ジャーナリストが率直かつ感動的に描くノンフィクション。
内容(「MARC」データベースより)
29歳のスティーヴン・ヘイウッドは筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された。それを知った兄ジェイミーは…。死の宣告に直面した家族のドラマと、最先端の生命科学がもたらす期待と不安を、率直かつ感動的に描く。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ワイナー,ジョナサン
1953年ニューヨーク生まれ。ハーヴァード大学卒業後、科学雑誌The Sciencesの編集者を経て、サイエンス・ライターとして活躍する。現在は、コロンビア大学で科学ライティングを教える。著書に、ガラパゴス諸島で今なおすすむ進化を描いた『フィンチの嘴』(ピュリッツァー賞受賞)、分子遺伝学者ベンザーを描いた『時間・愛・記憶の遺伝子を求めて』(全米書評家協会賞受賞)以上、早川書房刊ほか
垂水 雄二
1942年大阪生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。出版社勤務を経て、1999年よりフリージャーナリストとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
著者ノート
第1部 ドアの鍵
第2部 計画
第3部 構築物
第4部 徴候
第5部 突然の崩壊
謝辞
訳者あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志