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『ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実』

Angell, Marcia 2004 The Truth about the Drug Companies, Random House
=20051110  栗原 千絵子・斉尾 武郎訳,篠原出版新社,335p. 2415


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■Angell, Marcia 2004 The Truth about the Drug Companies, Random House =20051110  栗原 千絵子・斉尾 武郎訳,『ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実』,篠原出版新社,335p. ISBN-10: 4884122623 ISBN-13: 978-4884122621 2415 [amazon] ※

■商品の説明
ビッグ・ファーマ 製薬会社の真実
 製薬ビジネスにかかわるすべての人に読んでもらいたい書籍が登場した。副題が「製薬会社の真実」とあることから、本書をいわゆる暴露本ととらえる人もあるかもしれないが、その主張のほとんどはしっかりとした根拠に基づいている。著者のエンジェル氏は、医学雑誌The New England Journal of Medicineの前編集長。タイム誌が、米国で最も影響力のある25人に選んだこともある人物だ。掛け値なしに一流のジャーナリストである同氏が、「製薬企業は不誠実で狡猾だ」と全力を挙げて告発するために著したのが本書である。 「製薬業界の技術革新力が特に優れているわけではない。重要な薬の多くは、公的研究やバイオテク企業から生まれている」「製薬企業は薬が良く効くように見せかけるため、臨床試験に細工を施している」「薬の開発に多額の資金が必要だというのは嘘で、ほとんどはマーケティングにかかる費用である」などその内容は刺激的である。
 ただし、著者が“悪”と断じている行為は、業界にとってはどれも当然のものばかりだ。実際、製薬企業向けのセミナーでは、法の網をかいくぐって特許期間を半年でもいいから延長する方法や、ゾロ新薬をピカ新に見せかけるマーケティング手法が人気を呼んでいる。それだけに、製薬業界がこの本にどう反論するかが興味深い。

■目次
翻訳刊行に寄せて ――科学妄信とトップ・ジャーナル信仰は歪んだ宗教か?
   
はじめに 薬は他のものとは違う
第一章  二千億ドルの巨像 
第二章  新薬の創造
第三章  製薬業界は研究開発費に「本当は」どのくらいかけているのか?
第四章  どのくらい製薬業界は画期的新薬を作ってきたのか?
第五章  ものまね薬づくり―製薬業界の実態
第六章  新薬ってどのくらい効くんだろう?
第七章  押し売り―餌に、賄賂に、リベート
第八章  教育を名目としたマーケティングの偽装
第九章  研究を名目としたマーケティングの偽装
第十章  パテント・ゲーム―独占権の引き伸ばし
第十一章 支配力を買う―製薬業界はやりたい放題
第十二章 宴のあと
第十三章 製薬業界を救え―活きた金を使おう
著者あとがき
謝 辞 
  監訳者あとがき
     レッツ・ビギン!
      改革は真実を見極める眼と語る言葉から始まる
索引
      

UP:..20080208
作成:櫻井浩子
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