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『メルロ=ポンティとレヴィナス――他者への覚醒』

屋良 朝彦 20031227 東信堂,238p.

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last update:20151118

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■屋良 朝彦 20031227 『メルロ=ポンティとレヴィナス――他者への覚醒』,東信堂,238p. ISBN-10:4887135378 ISBN-13:978-4887135376 3800+ [amazon][kinokuniya] ※ le03. p.

■内容

本書は徹頭徹尾、自己と他者の間で交わされる、見ること、見られること、触れること、触れられること、そして言葉を交わすことという、ありふれた身体経験について、その深層を探ることを目指している。そしてそのことを通して、自己同一性の問題、さらには自己と他者との交流の深層、あるいは断絶という真相に迫ることを意図している。

■目次

第1部 メルロ=ポンティにおける身体と他者
 第1章 知覚・言語・“存在”
     〈直接性〉の形而上学
      反省哲学における超越論的還元
      反省の限界とその外部
      反省の限界
      他者の隠蔽
      言語と〈存在〉
      知覚は虚偽の源泉か?
      言語と〈存在〉
      〈肉〉の存在論の構想
 第2章 前期・中期における自己と他者――対話の観点から
      前期の言語論――言語における思惟の受肉
      中期の対話の現象学――他者との対話
      レヴィナスのメルロ=ポンティ批判
 第3章 自己と他者
      わたしを見詰める樹々
      自己身体における裂開と可逆性
      他者とわたしの可逆性
     〈存在〉の機能としての可逆性
      自己知覚と他者知覚の同一性
      他者の眼差しと奥行き
      鏡像と他者
 結論  可逆性の切迫の意義と〈存在〉の深層

第2部 レヴィナスの他者論
 序 メルロ=ポンティからレヴィナスへ
 第1章 レヴィナスの存在論――同一性から自同性へ
      瞬間と「ある」(Uya)
      瞬間とイポスターズ
      「ある」(Uya)の闇
      主体の目覚めと身体
      自同性の存在論
      自同性から同一性へ、そして他者へ
 第2章 自己から他者へ
      エロスの現象学
      エロスにおける同一性と他者性
      言語における他者の顔の顕現
 第3章 存在と他者
     デリダのレヴィナス批判
     第一と第二の理由について
     存在論と他者の倫理
     デリダの結論
     存在と他者の呼びかけの差異
 結論

第3部 メルロ=ポンティにおける他者の可能性――レヴィナスからメルロ=ポンティへ
 序 可逆性と他者性
 第1章 メルロ=ポンティとレヴィナスにおける「思考されざるもの」
 第2章 メルロ=ポンティの他者論に関するルフォールとレヴィンの論争
     ルフォール「〈肉〉と他者性」
     レヴィン「〈肉〉における正義」
 第3章 可逆性と他者
     〈肉〉の裂界
     〈存在〉の炸裂
     結論

結論

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:奥坊 由起子
UP:20151118 REV:
Levinas, Emmanuelエマニュエル・レヴィナス  哲学/政治哲学(political philosophy)/倫理学  身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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