『老年医療の歩みと展望――養生訓から現代医療の最先端まで』
日本老年医学会 編 20031220 日本老年医学会,発売:メジカルビュー社,329p.
■日本老年医学会 編 20031220 『老年医療の歩みと展望――養生訓から現代医療の最先端まで』,日本老年医学会,発売:メジカルビュー社,329p. ISBN-10: 4758302677 ISBN-13:978-4758302678 8400 [amazon] ※
■内容(「MARC」データベースより)
世界最長寿国・日本の老年医療はどのようになっているのか。老年医療の萌芽、老年疾患への取り組み、日本から発信した老化研究の変遷、わが国の老年医療を支えた人たちなど、老年医療と介護の最前線からの寄稿をまとめる。
《内容》 社団法人日本老年医学会の編集・発行による老年医療に携わる第一線の専門家たちが、わが国の老年医療の歴史と今後の展望、進むべき方向も示し、まとめた書。
紀伊國屋書店のHP:http://bookwebpro.kinokuniya.co.jp/wshosea.cgi?W-NIPS=9977814198&REFERER=0
■目次
年表:老年医療・医学史年表―日本と世界における系譜 鈴木 裕介・酒井 シヅ
序論 折茂 肇
第1章 老年医療の萌芽,変遷
1 老年医療
1) プライマリケアと老年医療のアイデンティティ 柳澤 信夫
2) これからの高齢医療をめぐる視点 祖父江逸郎
3) 老年者医療への対応−活動的な人生100年に向けて− 飯村 攻
4) 老年医療の定義 佐々木英忠
5) 老年者の社会的位置付け 鳥羽 研二
6) 老年医療とsubspeciality 土居 義典
7) 老年医療への期待 袖井 孝子
2 老年医学
1) これからの老年医学における臨床研究の手法に関する提言 高崎 優
2) 日本における老年医学の課題 島田 和幸
3) 老年医学近未来の課題 森本 茂人
4) 老化医学の回顧と展望 阿部 裕
5) 日本老年医学100年の推移と21世紀の展望と希望 勝沼 英宇
6) 老年医学界の変遷 佐藤 秩子
3 日本の老年者の生活と健康 松林 公蔵
4 医療経済
1) 医療経済 井藤 英喜
2) 老人医療施設 大塚 宣夫
5 社会制度と介護保険
1) 社会制度(介護保険) 難波 吉雄
2) 介護保険と老年科医に期待されるもの 浅井 幹一
3) 全世代対象の「老年医学」 小出 五郎
6 教育
1) 老年医学教育の変遷 五島雄一郎
2) 老年医学教育のあり方 入來 正躬
3) 日本における老年学の研究と教育 柴田 博
4) 教育機関と教育 寺本 信嗣・松瀬 健
5) 大学における老年医学教育 横野 浩一
7 日本老年学会,老年医学会の歴史 大内 尉義
8 雑誌発刊 長瀬 隆英
9 国立長寿医療センター
1) 国立長寿医療センターの設立 井形 昭弘
2) 国立長寿医療センター病院の役割 木谷 健一
3) 国立長寿医療センターの設立経緯,長寿医療のあり方,期待される展開 太田 壽城
10.高齢者のケア
1) 高齢者ケア職の協働に向けて 野口美和子
2) 老年者を診る,診る人を育てる科学 齋藤 康
第2章 老年疾患への取り組み
1 痴呆症
1) 先が見えてきたアルツハイマー病 田平 武
2) 老年期痴呆の治療 中村 重信
3) 痴呆症:治療 本間 昭
4) 痴呆症研究の歴史と日本人の貢献 荒井 啓行
2 脳神経疾患
1) 脳血管障害の疫学(久山町研究) 藤島 正敏
2) パーキンソン病 犬塚 貴
3 精神疾患
1) 老年期のうつ状態・うつ病 大森 健一
2) 妄想・せん妄 工藤 喬・武田 雅俊
3) 失語症概念の変遷からみたコミュニケーション障害 小高 文聰・笠原 洋勇
4) 高齢者の統合失調症 松下 正明
4 循環器疾患
1) 高齢者心疾患診療における最近の進歩 松本 正幸・岩井 邦充
2) 動脈硬化性疾患に対する分子治療 青木 元邦・森下 竜一
3) 老年医療における循環器疾患 金政 健
4) 老年者不整脈の100年と今後の展望 橋場 邦武
5 高血圧症
1) 老年者高血圧症の変遷 荻原 俊男・福尾 惠介
2) 食塩感受性高血圧 日和田邦男
3) 高齢者高血圧・循環器疾患を中心に 島本 和明
6 呼吸器疾患
1) 誤嚥性肺炎 関沢 清久
2) 在宅医療の進歩−在宅酸素療法にみる発展の歴史− 木田 厚瑞
7 消化器系の疾患 千葉 勉
8 糖尿病
1) 加齢と糖尿病 大庭 建三
2) 高齢者糖尿病の治療の変遷について 成田 琢磨・伊藤 正毅
−合併症発症進展防止における高血圧治療の重要性について−
9 内分泌疾患(女性ホルモン) 秋下 雅弘
10 腎・泌尿器疾患
1) 腎不全 井上 剛輔
2) 高齢者腎疾患医療と今後の展望 土井 俊夫
3) 尿失禁 飯島 節
11 血液疾患 今村 雅寛
12 膠原病−関節リウマチ 後藤 眞
13 骨疾患
1) 整形外科医として老人医療に携わって 林 泰史
2) 骨粗鬆症:病因・診断(転倒,骨折) 細井 孝之
3) 骨粗鬆症の治療の進歩 長屋 政博
14 皮膚疾患 種井 良二
15 口腔・歯の疾患
1) 高齢者の口腔ヘルスケア 渡邉 郁馬
2) 高齢者への歯科医の関わり 田中 健藏
16 摂食・嚥下障害 才藤 栄一
17 老年者の機能評価 小澤 利男
18 百寿者研究のエポックメーキング 広瀬 信義
19 老化に関する長期縦断疫学研究 下方 浩史・安藤富士子
20 終末期医療 植村 和正
第3章 わが国から発信した老化研究の変遷
1 老化と寿命−ウエルナー症候群 三木 哲郎
2 テロメア 石川 冬木
3 老化と寿命:Klotho遺伝子 鍋島 陽一
4 線虫からヒトへの道 鈴木 (堅)之
5 ポストゲノム時代の老化研究 後藤佐多良
第4章 わが国の老年医療を支えた人たち
1 尼子富士郎先生 大友 英一
2 冲中 重雄先生 小坂 樹徳
3 村上 元孝先生 蔵本 築
4 山田 弘三先生 鈴木 裕介
5 村地 悌二先生 板垣 晃之
6 関本 博先生 土屋 博
7 桂 英輔先生 横出 正之
8 葛谷 文男先生 遠藤 英俊
9 原澤 道美先生 福地義之助
10 吉川 政己先生 江藤 文夫
第5章 長寿への取り組みと展望
1 取り組み
1) 長寿達成 亀山 正邦
2) 養生訓 貝原 信明
3) 統合としての老年医療,科学的精神,老化の研究 松下 哲
4) 「お達者健診」の意義と実践 鈴木 隆雄
5)長寿国世界一を支える老年医学 水島 豊
2 展望
1) 老年学の提唱 井口 昭久
2) 老年医学への関わりと今後のわが国の老年科の位置付け 高柳 涼一
3) 老人による老年病の症候学・療養法のテキストを 後藤 由夫
4) 日本における高齢者医療と老年医学の将来 平井 俊策
5) 長寿への道 長谷川恒雄
6)老年病予防時代の到来 木村 郁郎
7)老年者を診る心 橋爪 潔志
■植村和正 20031220 「終末期医療」,日本老年医学会編『老年医療の歩みと展望――養生訓から現代医療の最先端まで』,メジカルビュー社.222-225.
1.はじめに (植村 2003:222)
2.倫理委員会の発足 (植村 2003:222)
3.第一回倫理委員会(平成10年9月4日) (植村 2003:223)
4.第二回倫理委員会(平成10年11月20日) (植村 2003:223)
5.第三回倫理委員会(平成11年4月13日) (植村 2003:223)
6.第四回「老年医学」市民公開講演会「終末期医療の目標――日本老年医学会の立場」 (植村 2003:224)
7.第四回倫理委員会(平成12年5月31日) (植村 2003:224)
8.第42回日本老年医学会学術集会シンポジウム(平成12年6月17日) (植村 2003:224)
9.学術評議員に対するアンケート調査 (植村 2003:224)
10.第五回倫理委員会(平成13年3月27日) (植村 2003:224)
11.「高齢者の終末期の医療およびケア」に対する日本老年医学会の「立場表明」 (植村 2003:225)
12.今後の課題と展望 (植村 2003:225)
■言及
◆立岩 真也 2008 『…』,筑摩書房 文献表