『エイジングと日常生活』
高田 知和・木戸 功 編 20031128 コロナ社,171p.
■高田 知和・木戸 功 編 20031128 『エイジングと日常生活』(ヒューマンサイエンスシリーズ 7),コロナ社,171p. ISBN-10: 4339078379 ISBN-13: 9784339078374 \1500 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
(「MARC」データベースより)
急速な少子高齢化の進展に見られる時代状況を背景にして、今日のエイジングの問題を家族・介護・健康・生き方・孤独といった日常的な視点から論じた5つの論考を収録。
■著者略歴
(「BOOK著者紹介情報」より)
- 高田 知和
- 1987年早稲田大学第一文学部社会学専修卒業。1991年早稲田大学助手。1995年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。1995年早稲田大学人間総合研究センター客員研究員。現在に至る。
- 木戸 功
- 1997年早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。1997年早稲田大学人間科学部助手。2001年日本学術振興会特別研究員。現在に至る。
■目次
1 高齢者介護問題からみる現代家族の変容――後期親子関係と介護
〔1〕はじめに
〔2〕わが国における高齢者と家族
〔3〕「晩年型同居」と家族規範
〔4〕高齢者介護と世代
〔5〕近代家族とケア
〔6〕おわりに
2 ジェンダーと家族介護――グループ・インタビューにみる男女の介護意識
〔1〕はじめに
〔2〕グループ・インタビューの概要
〔3〕グループ・インタビューにみる男女の介護意識
(a)実際の介護者は女性
(b)なぜ女性が介護役割を担うのか
(c)七十代女性
(d)六十代女性
(e)五十代女性
(f)男性介護者
(g)将来の介護への希望――家族介護の限界と女性に対する期待
〔4〕おわりに
3 生の肯定――高齢社会の健康
〔1〕はじめに
〔2〕健康をめぐる現況
〔3〕健康とはなにか
〔4〕健康生成論と首尾一貫感覚
〔5〕「物語としての自己」と健康
〔6〕物語を読む
〔7〕おわりに――生の肯定
4 高齢者にとっての移動――高齢社会の選択肢
〔1〕はじめに
〔2〕意外に多い高齢者の転居
(a)これまでの「移住」についての考え方
(b)移動する高齢者
〔3〕「呼び寄せ高齢者」
〔4〕「定年帰農」は終の棲家か?――地方移住者の陥穽
(a)一九五五年の高齢者の田舎暮らし
(b)年をとってから本当に田舎暮らしをしていいのか?
〔5〕「介護移住」という移動
〔6〕「アメニティ・ムーバー」
〔7〕結局は地域福祉の充実いかんの問題でもある
5 高齢者の自殺とコミュニケーション過程――死(自殺)に関するコミュニケーションの活性化を
〔1〕高齢者自殺大国日本
〔2〕自殺に関するコミュニケーション論
(a)自殺とコミュニケーション
(b)自殺におけるPUSH-PULL要因
〔3〕自殺の社会的側面と個人的な側面
(a)デュルケムの自殺類型と高齢者の自殺
(b)自殺と自己決定、行為論的な側面
〔4〕自殺における文化的背景
(a)コミュニケーション過程の前提としての文化
(b)日本における文化的要因
(c)戦争と自殺
〔5〕自殺のコミュニケーション過程への介在
(a)展望のない生活からの解放、孤立からの解放
(b)自殺意志の再認識、孤立しない社会
(c)誤解に基づく自殺の抑制・除去
(d)コミュニケーションを通じての意味伝達の達成
(e)コミュニケーションを通じての支援的資源への接続
〔6〕むすび――生前のコミュニケーションを活性化させる方策
(a)死後から生前へ
(b)遺書の執筆、生前における遺書の公開
引用・参考文献
刊行のことば
索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志