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『戦死者のゆくえ――語りと表象から』

川村 邦光 編 20031120 青弓社,273p.


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■川村 邦光 編 20031120 『戦死者のゆくえ――語りと表象から』,青弓社,273p. ISBN-10:478723224X ISBN-13:978-4787232243 \3570 [amazon][kinokuniya] ※

■内容(「MARC」データベースより)
戦死者とは誰か? 何者なのか? 国家に動員されて戦地で殺され、死後は英霊として再び国家に利用される。靖国神社に集約される国家慰霊や戦中の雑誌分析などの評論集。

■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
川村 邦光
1950年生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。専攻は宗教学・近代文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

はじめに──「戦死者のゆくえ」に向けて 川村邦光
 1 二〇〇一年“戦死者のゆくえ”
 2 戦死者を語ること/書くことの困難
 3 戦死者の現れる場
 4 殺し/殺された戦死者

1 戦争と戦死者の語りから
歌と墓と戦死者──日本・アメリカ合衆国・ロシアから 山折哲雄
 1 二重橋・九段坂・浅草をめぐって
 2 靖国神社と戦死者の霊
 3 アメリカの戦死者と慰霊──リンカーン記念堂・アーリントン墓地
 4 ロシアの戦死者──クレムリン城・レーニン廟・ロシア正教会
かわされ戦記──私の戦争体験 木田 元

2 戦死者の表象から
戦死者とは誰か 川村邦光
 1 「戦友」から
 2 八月十五日とは
 3 戦死者とは誰か
戦死者という表象──戦後日本という時空間における 兵頭晶子
 はじめに──問題の所在
 1 戦死者と戦後、そして現在
 2 「英霊」をめぐる諸問題
 3 戦死者という表象
 おわりに──戦死者論へ向けて
「事実」と「慰霊」──大岡昇平の戦争文学作品を題材として 野上 元
 はじめに
 1 「詩のようなもの」
 2 「大きな壁画を描く」(『レイテ戦記』)
 3 「事実」と「鎮魂」
 おわりに

3 戦死者の歴史と表象から  靖国神社と神社の近代 川村邦光
 1 靖国神社の現在
 2 戦死者の招魂祭と忠魂の誕生
 3 「国家の宗祀」としての神社
 4 東京招魂社・靖国神社の形成
 5 神社改正と「国家の宗祀」
 6 神社制度の展開と靖国神社の地位
 7 靖国神社の宿命
八甲田山雪中行軍遭難事件と靖国神社合祀のフォークロア 丸山泰明
 はじめに
 1 遭難の概要
 2 社会の反応、陸軍の対応
 3 靖国神社合祀の議論
 4 遭難事件とは何だったのか
 5 遭難死者のゆくえ
戦死者と「郷土」/ナショナルな共同性 矢野敬一
 1 「戦死者と郷土」という問い
 2 公葬とナショナルな共同性
 3 戦死者を「郷土」へと結びつける言説
 おわりに
靖国と女──従軍看護婦と“九段の母”をめぐって 川村邦光
 1 “白衣の天使”と“九段の母”
 2 昭和初期の靖国神社
 3 “女の軍人”としての日赤看護婦
 4 従軍看護婦の表象
 5 従軍看護婦をめぐる語り
 6 靖国の従軍看護婦
 7 “軍国の母”の表象
 8 “九段の母”の表象
 9 “軍国の母”をめぐる語り
 10 “九段の母”をめぐる語り(1)
 11 “九段の母”をめぐる語り(2)
 12 “九段の母”をめぐる語り(3)
 13 ナショナリズムのなかの女

4 戦死者の記憶と現在から
祇園社と戦死者 永井芳和
記憶のゆくえ 杉原 達
戦死者の慰霊/追悼はどうあるべきか 中村生雄
 1 「新追悼施設」をめぐる迷走
 2 「英霊」たちの「人間宣言」
 3 いくつもの慰霊/追悼へ
あとがき 川村邦光

■引用
戦死者とは、誰かが誰かに対して名づけたもの、あるいは表現したものである。名づけること、名指しすること、表象することによって、戦死者は現されてくるということができる。たとえば、靖国神社と千鳥ヶ淵戦没者墓苑では、どちらを参拝するか、どちらを「慰霊」するかによって政治的立場が表明され、いわば戦死者の争奪がおこなわれている。また、戦死者をどのよように表現するのか問われる。戦争犯罪者、侵略者、犠牲者、英霊などといったさまざまな言葉で語り書かれ、戦死者の主体(アイデンティティ)をどのように表象するのか、戦死者の客体化をめぐる闘争もおこなわれている。(p12)

■書評・紹介

■言及



*作成:櫻井 浩子 
UP:20080819 REV:20080902
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