『リージョナリズム(思考のフロンティア)』
丸川 哲史 20031017 岩波書店,120p.
last update:20110311
■丸川 哲史 20031017 『リージョナリズム(思考のフロンティア)』,岩波書店,120p. ISBN-10:4000270028 ISBN-13:978-4000270021 \1300 [amazon]/[kinokuniya] ※ b1990/9905ks m/gs2006
■内容
出版社/著者からの内容紹介
知のパラダイム転換のなかで,激変する現代社会が抱える錯綜し複雑化する問題群を,気鋭の著者陣が独自の視座から大胆に読み解く,待望のシリーズ第II期.21世紀を迎えた今日,私たちが担うべき真の課題とは何か.アクチュアルな現実との拮抗関係のなかで,構想力の再生にむけて,新たな思考の可能性を再び切り拓く.
私たちは何者を身近な人間とし,何者を縁遠い者と想定するのか.自他を区別するこの文化地政学的境界設定の問題を,私たちの無意識化されている「言説編制」の問題として捉え直し,その変容する過程を跡付けつつ,他者認識や地政文化が流動化するなかで,リージョナルなものの再編のための新たな空間認識の可能性を探る.
■目次
はじめに
I 方法としての「リージョナリズム」
第1章 概念および問題設定
1 「リージョナリズム」――どのように用いるべきか?
2 歴史への「空間」の導入
3 ヨーロッパ=世界史を相対化する
第2章 戦争,革命,植民地
1 空間革命
2 「進歩」の外へ
3 表象の支配,空間の分割
小結 リージョナルなものの再編制
U せめぎ合うリージョン――日本とアジア
第1章 日本とアジアの現在性を規定しているもの
1 日本人に見えない「アジア」
2 戦前日本の空間認識
3 戦後日本の「独立」と「従属」
4 冷戦体制とポストウォー/ポストコロニアル状況
第2章 余白のアジア,回帰するアジア
1 「戦後」の東アジア
2 冷戦/脱冷戦
3 東アジアの現在性
4 リージョナルなものと責任意識
V 基本文献案内
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志