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『優生保護法が犯した罪――子どもをもつことを奪われた人々の証言』

優生手術に対する謝罪を求める会 編 20030910 現代書館,274p.

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last update:20180430

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優生手術に対する謝罪を求める会 編 20030910  『優生保護法が犯した罪――子どもをもつことを奪われた人々の証言』,現代書館,274p.  ISBN-10: 4768468616 ISBN-13: 978-4768468616 2400  [amazon][kinokuniya] ※

■内容

優生保護法・優生政策による被害者に謝罪と補償を!「不良な子孫の発生予防」を法の目的とした旧優生保護法により不妊・断種手術を受けさせられた障害を持つ人たちの証言と国内外の優生政策、外国での補償の取り組みを検証する。優生保護法により尊厳と権利を奪われた人々の証言から日本の優生政策、社会を問い直す。

■編者略歴

1997年、スウェーデンなど北欧でも強制不妊手術が行われていたことが報道されたことを機に、優生保護法(1991年、優生条項を削除し母体保護法に改正)に反対してきた障害当事者、女性、研究者、市民らが、「強制不妊手術に対する謝罪を求める会」を結成し、実態解明と被害者に対する謝罪と公的補償を求める要望書を、厚生省担当課に提出。その後、1999年「優生手術に対する謝罪を求める会」に名称変更。ホットラインや集会で優生手術被害当事者の証言の掘り起こしと謝罪と公的補償を求める活動を続けてきている。

■目次

第一部 声にできなかった想い
一 私の身体を返してほしい――優生保護法が犯してきた罪  飯塚 淳子(仮名) 10-22
二 補償はいらない、ただ謝ってほしい  佐々木 千津子(談) 堤 愛子(聞き手) 23-34
三 ある元・施設職員の方からの手紙 35-36
四 どうしても納得できない――施設職員の経験から 37-39
五 優生思想が生んだ女性障害者の子宮摘出――日本にもある強制不妊手術  堤 愛子 40-50
六 断ち切れぬ想い……  南雲 君江 51-78
七 決して許せないこと  平沢 保治 79-83
八 「らい予防法違憲謝罪・国家賠償請求訴訟」の原告として  森元 美代治 84-97
九 太郎の年齢  遠藤 邦江 98-102

第二部 優生保護法を問い直す
一 日本の優生法の歴史  松原 洋子 104-115
二 らい予防法と優生保護法  古川 和子 116-133
三 日本の精神医療と優生思想――日本精神医学史の再検討を求めて  小俣 和一郎 134-146
四 優生手術の身体的・精神的影響  堀口 雅子 147-166

第三部 日本だけじゃない――諸外国の動向
一 ドイツはどう向き合ってきたのか――ナチスの強制不妊手術・安楽死計画被害者に対する戦後補償  市野川 容孝 168-169
二 優生手術に対する謝罪を求める会、一九九九年十月一六日集会へのメッセージ  クラウス・ドゥルナー(市野川 容孝・訳) 170-172
三 ドイツにおける強制不妊手術・「安楽死」被害者に対する補償  クラスティーネ・テラー(市野川 容孝・訳) 173-18
四 強制不妊断種手術被害者に対するスウェーデン政府の対応  二文字 理明 186-202
五 オランダ:障害をもつ人たちへの不妊手術――個人主義の中の「優生」?  加藤 雅枝 203-215

第四部 謝罪と補償を求める運動の経過
一 「求める会」の運動の経過  山本 勝美 216-229
二 「産む産まないは女(わたし)が決める」そして、「産んでも産まなくても、私は私」  大橋 由香子 230-240


資料1 優生保護法・母体保護法 241-267
資料2 「優生保護法の施行について」 268-269
資料3 刑法第二十九条 堕胎の罪 270
資料4 厚生労働大臣宛て要望書 271

あとがき  米津 知子 272-274



イチノカワ ヤスタカ
市野川 容孝
20030910
「はじめに」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:1-5]

イイヅカ ジュンコ
飯塚 淳子
20030910
「私の身体を返してほしい――優生保護法が犯してきた罪」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:1-5]

ササキ チヅコ
佐々木 千津子
20030910
「補償はいらない、ただ謝ってほしい」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:10-22]

(ナシ)
−−
20030910
「ある元・施設職員の方からの手紙」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:23-34]

(ナシ)
−−
20030910
「どうしても納得できない(施設職員の経験から)」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:35-39]

ツツミ アイコ
堤 愛子
20030910
「優生思想が生んだ女性障害者の子宮摘出―日本にもある強制不妊手術」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:40-50]

ミクモ キミエ
南雲 君江
20030910
「断ち切れぬ想い」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:51-78]

ヒラサワ ヤスジ
平沢 保治
20030910
「決して許せないこと――ハンセン病者への優生手術」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:79-83]

モリモト ミヨジ
森元 美代治
20030910
「らい予防法違憲謝罪・国家賠償請求訴訟」の原告として」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:84-97]

エンドウ クニエ
遠藤 邦江
20030910
「太郎の年齢(ハンセン病療養所での中絶体験)」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:98-102]

マツバラ ヨウコ
松原 洋子
20030910
「日本の優生法の歴史」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:104-115]

フルカワ カズコ
古川 和子
20030910
「らい予防法と優生保護法」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:116-133]

オマタ ワイチロウ
小俣 和一郎
20030910
「日本の精神医療と優生思想――日本精神医学史の再検討を含めて」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:134-46]

ホリグチ マサコ
堀口 雅子
20030910
「優生手術の身体的・精神的影響」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:147-166]

イチノカワ ヤスタカ
市野川 容孝
20030910
「ドイツはどう向き合ってきたのか」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:168-169]

テイラー クリスティーネ
Teller,Christine (20030910= 市野川 容孝 訳)
2003
「ドイツにおける強制不妊手術・「安楽死」被害者に対する補償」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:173-185]

ニモンジ マサアキ
二文字 理明
20030910
「強制不妊断種手術被害者に対するスウェーデン政府の対応」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:186-5]

カトウ マサエ
加藤 雅枝
20030910
「障害を持つ人達への不妊手術――個人主義の中の「優生」?」 
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:203-214]

ヤマモト カツミ
山本 勝美
20030910
「優生手術に対する謝罪を求める会」の運動の経過」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:216-229]

オオハシ ユカコ
大橋 由香子
20030910
「「産む産まないは女(わたし)が決める」そして「産んでも産まなくても、私は私」」
優生手術に対する謝罪を求める会編[2003:230-240]


◆立岩 真也 2004/02/01 「二〇〇三年読書アンケート」
 『みすず』46-1(2004-1・2)

■増補新装版

優生手術に対する謝罪を求める会 編 20180228  『優生保護法が犯した罪――子どもをもつことを奪われた人々の証言〔増補新装版〕』,現代書館,326p.  ISBN-10:4768458270 ISBN-13:978-4768458273 2800+税  [amazon][kinokuniya] ※ eg

■引用

■書評・紹介

■言及



*増補:北村 健太郎
UP:20030109 REV:0330,0827,20090709,20180430
優生学・優生思想 | eugenics  ◇優生学・日本  ◇不妊手術/断種 | Sterilization  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK

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