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『人間が幸福になる経済とは何か』

Stiglitz, Joseph E. 200309 The Roaring Nineties: A New History Of The World's Most Prosperous Decade, W W Norton & Co Inc, 432p
=20031125 鈴木 主税 訳,徳間書店, 414p


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■Stiglitz, Joseph E. 200309 The Roaring Nineties: A New History Of The World's Most Prosperous Decade, W W Norton & Co Inc, 432p
ISBN-10: 0393326187 ISBN-13: 978-0393326185 [amazon][kinokuniya] =20031125 鈴木 主税 訳,『人間が幸福になる経済とは何か――世界が90年代の失敗から学んだこと』,徳間書店, 414p ISBN-10: 4198617619 ISBN-13: 978-4198617615 1890 [amazon][kinokuniya] ※ e05

■内容

Book Description
史上最大の経済発展のひとつは、いかにしてみずからを破綻へ導く種をまくことになったのか――。ジョセフ・E・スティグリッツは、ベストセラー『Globalization and Its Discontents』の中で、どのようにして、自由市場主義に対する見当違いの信仰が、多くの開発途上国の人々を苦しめている昨今の問題の数々を引き起こしたかについて語っている。本書では、同じ論点でアメリカに目が向けられる。

ノーベル賞経済学者による革新的なこの本は、1990年代の繁栄について一般に理解されていることの大半は誤りであり、世界のリーダーや、多大な影響力をもった主要な経済決議を支えてきた理論がまったくの時代遅れであると主張している。確かに、雇用は生まれ、テクノロジーは進歩し、インフレは収まり、貧困は緩和された。だが同時に、われわれが今日直面している経済問題の下地もできあがっていた。政策立案者たちは、ある種のイデオロギーの運動家のごとく自由市場に肩入れし、会計基準から外れることを黙認し、規制解除を過度に進め、企業の拝金主義に迎合した。そして今になってそのつけが回ってきたというわけだ。 --このテキストは、 ハードカバー 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

膨大な財政赤字を引き継いだクリントン政権。スティグリッツは経済諮問委員長として経済立て直しという難題に取り組む。彼らは規制緩和と金融の自由化を推進することで空前の好況を演出する。しかし、それは後の歴史がしめすように、崩壊の種子を内包した危険極まりないバブルであった―。一体どこに間違いがあったのか?経済政策はなぜこうもしばしば誤るのか?弱者を思いながらも、さまざまな利害の衝突に翻弄された90年代を検証し、未来への教訓と祈りをこめた話題の書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

スティグリッツ,ジョセフ・E.
1943年生まれ。アーマスト大学卒業後、マサチューセッツ工科大学大学院に進み、英国ケンブリッジ大学へ留学。博士号を取得。エール大学をはじめオックスフォード、プリンストン、スタンフォード大学で教鞭をとる。ミクロとマクロの経済学を統合する新パラダイムを確立し、情報、インセンティブ、技術革新などの問題に新しい光をあてた。1993年3月、クリントン政権の大統領経済諮問委員会(CEA)に参加、95年6月よりCEA委員長に就任し、アメリカの経済政策の運営にたずさわった。1997年1月にCEA委員長を辞任後、世界銀行の上級副総裁兼チーフ・エコノミストを2000年1月まで務める。「情報の経済学」を築き上げた貢献により2001年のノーベル経済学賞を受賞。アメリカのスター的経済学者であり、「50年に1人の逸材」と賞賛されている。現在はコロンビア大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

序 「狂騒の90年代」とは何だったのか
第1章 好況から不況へ――崩壊の種子は蒔かれた
第2章 奇跡か、ただの幸運か――赤字削減の苦闘
第3章 「全能」のFRBはなぜバブルを防げなかったのか
第4章 規制緩和の暴走
第5章 貪欲の経済――粉飾会計とストックオプション
第6章 銀行の変質とバブル
第7章 減税が熱狂をあおった
第8章 もはやわれわれは安心な生活を送れない
第9章 世界を不幸にしたグローバリズムの始まり
第10章 エンロンの不正と破綻
第11章 神話の真実を暴く
第12章 「第三の道」を求めて
エピローグ 経済政策はなぜ誤るか

■引用

■書評・紹介

■言及


*作成:鹿島 萌子
UP:20090312 REV:
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