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『大養生のすすめ』

早川一光 20030930 角川書店,236p.


■早川一光 20030930 『大養生のすすめ』,角川書店,236p. ISBN-10: 4048838474 ISBN-13: 978-4048838474 1400+ [amazon][kinokuniya] ※

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 わらじ医者のいきいき老い方を教えます。
 呆けにならない暮らしかた、老い方のコツ。そして、死に方の練習などなど。わらじ医者の著者が分かりやすく生き方を伝授する一冊。京都のラジオで30年間語り尽くした老い方のアドバイスなど満載。
 ボケてもええやないか わらじ医者の平成の養生訓 「老いる」ことは恥ずかしいことではありません。ただ、ちょっとしたコツが必要なんです。人間万歳!笑って、元気に、力が湧くわらじ医者の老いかた説法。

内容(「BOOK」データベースより)
笑って、元気に、力が湧くわらじ医者の老いかた説法。

■目次

第1章 「生」の養生―お陰を知る生き方
第2章 「病」の養生―病との共存の仕方
第3章 「老」の養生―人様のお役に立つ老い方
第4章 「呆」の養生―感動を忘れない暮らし方
第5章 「死」の養生―人生の最期の締めくくり方

■引用

 「人生を照らす灯台でありたい
 千切り大根のように分断されてしまった人間の存在を、大きな視点で見つめ直すことを目的に、一九八八年に「総合人間研究所」を設立しました。「人問は総合的に見なくてはわからない」という私の考え方に賛同いただいた心ある方たちが集まって、知恵を持ち寄り、経験を話し合うことで、人間を照らし出す岬の灯台のような役割を果たしていければとの想いから出発しました。
 人問は、幸せであったり、健康で仕事に打ち込んでいるときには、外からの救いの手を必要とはしません。たとえてみれば、晴れ渡った見通しのいい海原では、灯台の明かりは目にも入りません。しかし、濃霧で視界が遮られたり、嵐に襲われ荒れ狂う波に翻弄される状態に陥ると、灯台の明かりはなくてはならないものとなるのです。灯台から放たれる明かりで、自分がいまどこにいるのか、これからどちらに艦をきれば座礁せずに航行できるのかを知ることができるのです。
 ▽231 総合人間研究所は、苦しい人生に生きていくべき方向をそれぞれの方たちに指し示せる存在であることを目標としています。「人間というものは、いったいどういうものなのか」「どのように老い、病をどう受け持っていけばいいのか」「死をどのように超えていけばいいのか」「死を見つめながら、いかに生きていけばいいのか」といったあまりにも途方もない課題に取り組んでいるわけですから、私の命のある間に光り輝く灯台を完成させることは到底不可能でしょう。わたしの癒し屋としての途方もない課題を次代の人たちが受け継いでくれるための基礎だけでも築いておきたいと願っているのです。
 九九年に長年努めた堀川病院の顧間を辞任したのを機会に、京都府美山町に「美山診療所」を開設し、山間の地域医療の確立にチャレンジしました。その後、ニ〇〇二年には、京都市内の龍安寺近くに「わらじ医者よろず診療所」を開設しました。
 戦後間もなくの「白峰診療所」からスタートした半世紀以上に及ぶ地域医療の経験を踏まえて、聴診器と血圧計、問診だけの診療を始めました。「八〇歳でこそできる医療とはなにか」をテーマにして、診察はもちろんのこと、電話やFAX、電子メールで病気のことや治療のこと、かかりつけ医には聞けないことなどについて、相談を受けつけています。」(早川[2003:230-231])


UP:20140730 REV:
早川 一光  ◇BOOK 
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