『厚生省の誕生――医療はファシズムをいかに推進したか』
藤野 豊 20030820 かもがわ出版,260p.
■藤野 豊 20030820 『厚生省の誕生――医療はファシズムをいかに推進したか』,かもがわ出版,260p. ISBN-10: 4876997640 ISBN-13: 978-4876997640 \2800 [amazon]/[kinokuniya] ※ eg b
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤野 豊
1952年横浜市生まれ。現在、富山県を拠点に日本近現代史研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
著者紹介 [bk1]
1952年横浜市生まれ。富山県を拠点に日本近現代史研究に従事。著書に「同和政策の歴史」「水平運動の社会思想史的研究」等。
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内容(「BOOK」データベースより)
「健康、余暇を国家管理せよ」政策化された優生思想。
内容(「MARC」データベースより)
1938年の厚生省設置、その下に実施された厚生運動、「無医村」対策は日本ファシズムの「人的資源」培養が目的だった。戦争に動員された「健康」とはどのようなものか。政策化された優生思想を検証する。
■目次
序章 国家による生命と健康の管理――本書執筆の目的
第1章 厚生省設立の前史
はじめに
一 「民族衛生」の登場
二 「民族衛生」論の普及
三 厚生省設置への道
おわりに
第2章 厚生省の誕生
はじめに
一 厚生省の設置と優生政策
二 「断種法」の検討 70-80
三 厚生運動の提唱
おわりに
第3章 厚生運動における「興亜」の理念
はじめに
一 興亜厚生大会の開催
二 「満州国」の厚生運動
おわりに
第4章 国立公園と「健民地」I
はじめに
一 「国立公園法」の成立
二 国立公園の誕生
三 「紀元二六〇〇年」と国立公園
四 「健民地」としての国立公園
おわりに
第5章 国立公園と「健民地」II――立山連峰・黒部峡谷の場合
はじめに
一 発電所建設と自然保護の相剋
二 観光開発と「健民錬成」の相剋
おわりに
第6章 「無医村」対策の成立と変容
はじめに
一 農村医療問題の登場
二 「無医村」問題の顕在化
三 厚生省設置下の「無医村」対策の変容
四 「無医村」対策の地域における実態――富山県の場合――
五 日本医療団のもとの「無医村」対策
六 医学徒国隊の「無医村」診療
おわりに
終章 戦後厚生省の過ち――あとがきにかえて
■引用
■書評・紹介・言及
◆立岩 真也 2013 『私的所有論 第2版』,生活書院・文庫版
「戦前の断種法制定の動きについて藤野[2003:70-80]」
*作成:山本 晋輔