『完全図解 新しい介護』
大田 仁史・三好 春樹 監修・著 20030610 講談社,359p.
last update:20101220
■大田 仁史・三好 春樹 監修・著 20030610 『完全図解 新しい介護』,講談社,359p. ISBN-10:4062593513 ISBN-13:9784062593519 \3990 [amazon]/[kinokuniya] ※ a06
■内容
出版社/著者からの内容紹介
<介護技術の決定版>
介護のプロも目からウロコ 家庭介護もこれで安心!
こんな介護のシーンはありませんか?
●車イスはどう選べばいいのか
●床ずれに気をつけなさいといわれたが
●おじいちゃんが、お風呂に入りたがらない
●脳卒中になってから、すっかり性格が変わってしまった
●おばあちゃんの徘徊がはじまった
●介護に疲れが出てきた
●介護保険を活用したい
<主な執筆者>
遠藤尚志(東京都板橋ナーシングホーム・言語聴覚士)
金谷節子(聖隷三方原病院栄養科長)
川崎美織(保健師)
菊谷 武(日本歯科大学口腔介護・リハビリセンター長)
高口光子(介護老人保健施設ききょうの郷生活リハビリ推進室室長)
西原修造(香川県健康福祉部・医師)
昇 幹夫(日本笑い学会副会長・医師)
藤島一郎(聖隷三方原病院リハビリテーションセンター長)
山川百合子(水海道厚生病院・医師)
米山武義(米山歯科クリニック院長)
内容(「BOOK」データベースより)
本書は介護の現場で生じるあらゆる問題をとり上げて体系化し、実践を通して得られた最新の考え方と技術を見開き単位で図解している。
内容(「MARC」データベースより)
介護のプロも目からウロコの介護技術決定版。片マヒ、痴呆ケア、パーキンソン病や食事、排泄、入浴ケア、さらに介護者の健康など現場ですぐに使えるとっておきのワザをイラスト化。絵で見てわかる初の介護本。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大田 仁史
1936年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。伊豆逓信病院リハビリテーション科部長、同病院副院長を経て、医療専門職を養成する日本で初めての県立大学附属病院(茨城県)を立ち上げた(1996年)。介護とは「何が幸せか問う」きわめて主観的な世界であると説く、第一人者として知られる。現在、茨城県立医療大学附属病院長
三好 春樹
1950年生まれ。74年から特別養護老人ホームに生活指導員として勤務後、九州リハビリテーション大学校卒業。ふたたび特別養護老人ホームでPT(理学療法士)としてリハビリテーションの現場に復帰。85年退職後「生活とリハビリ研究所」代表。現在、年間150回を超える講演と実技指導で絶大な支持を得ている介護技術の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
監修のことば
執筆者一覧
本書の特色と役立て方
第1部 介護のはじまり
第1章 介護の原則
介護とは何か
(1)介護者は「考える杖」
(2)介護は生活づくり
(3)介護は関係づくり
(4)介護と家族
高齢者の理解
(1)老人の心を知る
(2)老人は我慢している
(3)コミュニケーションの方法
第2章 介護の環境づくり
介護環境の基本
(1)ふとんかベッドか
(2)介護用ベッドの選び方
(3)車いすの選び方
(4)車いすは段差に強い
第2部 生活づくりの介護
第3章 生活をとり戻す
退院を迎えて
(1)退院が近づいたら
(2)生活行為を引き出す方法
(3)床ずれを防ぐ3つのポイント
(4)すわれるかどうかが最大のポイント
感染症と介護
(1)感染症を理解する
(2)感染予防の基本は手洗い
(3)MRSAの場合
(4)肝炎の場合
(5)その他の注意すべき感染症
生活が治す 脱水症も生活改善で防げる
笑顔のある生活 笑いは「奇跡」の薬
豊かな生活 グループをつくろう
介護と薬 薬との上手なつき合い方
第4章 食事のケア
食事の意義
(1)口から食べるから元気になるT
(2)口から食べるから元気になるU
食事姿勢
(1)姿勢がよくないと食べられない
(2)飲みこむための3つの条件
(3)食事姿勢のチェックポイント
食べない理由
(1)食欲不振
(2)手がうまく動かない
(3)うまく飲みこめない
食事のケア
(1)嚥下障害を調理で工夫
(2)低栄養状態になっていないか
(3)脱水と便秘になっていないか
口腔ケア
(1)口腔ケアとは何か
(2)口腔ケアの方法
(3)義歯のケア
食事介助のしかた 食事介助3つのポイント
食べられないとき チューブと胃瘻について
第5章 排泄のケア
排泄の基本
(1)トイレにいこう
(2)オムツを外すために
(3)それでもオムツにしたくない
(4)オムツを外すための尿意回復ステージ
排泄ケアのポイント
(1)排泄最優先の原則
(2)いつ便意を感じるか
(3)排泄の姿勢
(4)排泄スケジュールをつくろう
トイレの改造 トイレの設計と工夫
排泄関連用品 パンツ・オムツの選び方
第6章 入浴のケア
入浴の環境づくり
(1)入浴のケアとは
(2)大浴場や機械式は問題が多い
(3)浴槽の選び方と設置法
(4)理想のお風呂と工夫例
入浴介助の方法
(1)服を脱ぐ
(2)服を着る
(3)浴槽に入る前
(4)浴槽に入る
(5)浴槽で姿勢を安定させる
(6)浴槽から出る
(7)脚の力のない・恐がる場合
(8)夫婦で入る
第3部 介護技術法
第7章 人の動きを知ろう
人の動き 基本編
(1)介護は生理学的動きから
(2)人の動きは力よりバランス
(3)動作の介助から行動の介助へ
(4)介助をはじめる前に
第8章 寝返りの自立法と介助法
人の自然な寝返り "体位変換"から"寝返り介助"へ
寝返り介助 基本編
(1)寝返りの3要素と介助法
(2)できないことはあきらめる
寝返り介助 応用編
(1)片マヒの場合
(2)下半身マヒの場合
(3)四肢マヒの場合
第9章 起き上がりの自立法と介助法
起き上がりの自立法
(1)人の自然な起き上がり方
(2)片ひじ立ちをする方法
起き上がりの条件
(1)狭いベッドは寝たきりをつくる
(2)狭いベッドで起きる工夫
起き上がりの誘導法 足りない力を補う
起き上がりの介助法 力まかせの介助はやめよう
第10章 立ち上がりの自立法と介助法
人の自然な立ち上がりの条件
(1)人の立ち上がりのしくみ
(2)人の立ち上がりの環境づくり
(3)立ち上がり介助の方向はどちらか
(4)正しい手すりの位置はどこか
立ち上がりの応用 移乗動作 ベッドから一人で車いすにのる
立ち上がりの介助法 少しでも力が残っているなら
立ち上がりの応用 すわる イスにすわる介助法
立ち上がりの応用 全介助 全介助の移乗動作
第11章 床からの立ち上がりの自立法と介助法
床からの立ち上がり 床から立てさえすれば……
床から立つ
(1)横ずわりは難しい
(2)これなら立てる
(3)力が足りない場合
床にすわる 立った姿勢から床にすわる
移動動作一覧 人の姿勢と動作のまとめ
第4部 障害・症状を理解する
第12章 片マヒという障害を理解する
片マヒとは
(1)片マヒに伴う障害
(2)運動マヒのステージ
上肢と手指のマヒ
(1)上肢と手指のマヒの簡易検査法
(2)ステージTの生活ケア 肩関節が外れないために
(3)ステージU・Vの生活ケア(1) 拘縮を防ぐために
(4)ステージU・Vの生活ケア(2) 指を開く
(5)ステージU・Vの生活ケア(3) 指と指の間・ひじを開く
(6)ステージW・Xの生活ケア 日常動作をとり入れる
下肢のマヒ
(1)下肢のマヒの簡易検査法
(2)下肢のマヒのステージ別生活ケア
片マヒに伴う障害
(1)同名半盲とは何か
(2)言語障害への対応
(3)構音障害者への関わり方
(4)言語症とは
(5)失語症者への関わり方
(6)失行・失認とは何か
(7)左マヒ者の性格変容への対応
マヒのある人もできるリハビリ
(1)仰臥位偏 いきいきヘルス体操
(2)坐位偏 いきいきヘルス体操
(3)イス坐位偏 いきいきヘルス体操
第13章 パーキンソン病者を理解する
パーキンソン病とは
(1)3大主義とは
(2)忘れられがちな重大な症状
パーキンソン病者への誤解
(1)階段は昇れるのに
(2)さっきまでできていたのに
(3)いきなり車いす全介助になる
パーキンソン病者の生活ケア
(1)一生つき合える医師を探す
(2)閉じこもりの兆候が見えたら
(3)日常動作と介助のコツ
パーキンソン体操
(1)みんなで楽しくパーキンソン体操
(2)一人でできる機能回復運動
第14章 その他の障害・症状を理解する
関節リウマチ
(1)関節リウマチを理解する
(2)関節リウマチと生活ケア
骨折後遺症 骨折後遺症で寝たきりにはならない
第5部 痴呆の見方と介護の原則
第15章 痴呆を理解する
痴呆とは何か
(1)痴呆のケアがめざすもの
(2)痴呆はなぜ起こるのか
(3)介護に役立つ痴呆の分類
痴呆のケア 7原則
(1)環境・生活習慣編
(2)人間関係・身体不調編
(3)個性的空間・役割づくり編
(4)一人一人の関係づくりT
(5)一人一人の関係づくりU
第16章 問題行動と介護
問題行動の原因を探す 問題行動には理由がある
痴呆のタイプ別問題行動
(1)葛藤型への関わり方
(2)回帰型への関わり方
(3)遊離型への関わり方
問題行動への対応
(1)物忘れ
(2)おもらし
(3)介護拒否
(4)徘徊
(5)被害妄想
(6)異食
(7)弄便
(8)性的異常言動
第6部 介護者の健康のために
第17章 介護者の心とからだの健康づくり
ストレス対処法 介護ストレスと向き合う
疲れを貯めないために
(1)快眠のすすめ
(2)腰痛体操
介護生活リラクゼーション
(1)腹式呼吸のすすめ
(2)ボディーワークT
(3)ボディーワークU
(4)いっぱつ体操
介護保険の上手な使い方
(1)介護保険とは何か
(2)介護保険を利用するには
(3)ケアプランのモデルケース
索引
参考文献・写真提供
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志