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『廃用身(はいようしん)』

久坂部 羊 20030525 幻冬舎,323p.

last update:20111223

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■久坂部 羊(くさかべ・よう) 20030525 『廃用身』,幻冬舎,323p. ISBN-10:4344003403 ISBN-13: 978-4344003408 \1680 [amazon][kinokuniya] ※ l
→20050430 幻冬舎文庫,402p. ISBN-10:4344406397 ISBN-13: 978-4344406391 \630 [amazon][kinokuniya]

■内容

「廃用身」とは、脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、しかも回復の見込みのない手足のことをいう医学用語である。
医師・漆原糾は、神戸で老人医療にあたっていた。
心身ともに不自由な生活を送る老人たちと日々、接する彼は、“より良い介護とは何か”をいつも思い悩みながら、やがて画期的な療法「Aケア」を思いつく。
漆原が医学的な効果を信じて老人患者に勧めるそれは、動かなくなった廃用身を切断(Amputation)するものだった。
患者たちの同意を得て、つぎつぎに実践する漆原。
が、やがてそれをマスコミがかぎつけ、当然、残酷でスキャンダラスな「老人虐待の大事件」と報道する。
はたして漆原は悪魔なのか?
それとも医療と老人と介護者に福音をもたらす奇跡の使者なのか?
人間の誠実と残酷、理性と醜悪、情熱と逸脱を、迫真のリアリティで描き切った超問題作。

■目次

まえがき
第一章 玄関にガス燈のあるクリニック
第二章 新しい老人医療を目指して
第三章 隠された老人虐待
第四章 なぜ切断してはいけないのか
第五章 第一例目の決断
第六章 九十歳の切断決意
第七章 「Aケアカンファ」発足
第八章 これは奇跡か
第九章 「Aケア」の未来
★編集部註――封印された「Aケア」とは何だったのか 矢倉 俊太郎

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:永橋 徳馬
UP: 20111223 REV:
生活 [Life]・ 生存 [Survival] 身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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