『何をやっても癒されない』
春日 武彦 20030530 角川書店,264p.
last update:20110615
■春日 武彦 20030530 『何をやっても癒されない』,角川書店,264p. ISBN-10:4048838237 ISBN-13: 978-4048838238 \1365 [amazon]/[kinokuniya] ※ m →20060125 『心という不思議――何をやっても癒されない』(改題),角川文庫,267p. ISBN-10:4043807015 ISBN-13: 978-4043807017 \539 [amazon]/[kinokuniya]
■内容
日経BP企画
何をやっても癒されない
精神科医の著者による「心」にまつわるエッセイ集。「週刊文春」などで掲載したコラムをまとめた。
通勤中に突然窒息感に襲われたり、交番の前に立つと不安感が広がったりと、心を患う人の症状は多種多様だ。病気ではないまでも、気持ちが沈んだり、根拠のない不安感が襲ったりすることは誰にもある。
かくして「癒やし」を求める人は後を絶たない。様々な手段や道具が喧伝されているが、気分が改善しないどころか、かえって「いじけた」気持ちになり沈む人も多い。著者自身、そういう人種だという。何をやっても晴れ晴れとしないタイプの人は、充実感や達成感をその代用とするしかないと説く。自分の心の有り様を認識させてくれる1冊である。
(日経ビジネス 2003/07/07 Copyrightc2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
心という不思議。正常と異常の揺らぎの狭間に見えてくるものとは…
空虚な日々を生きているのはわたしだけではありません――ポスト癒し時代に贈る心晴れやかな生きる提言。わたしのユートピアはここから始まる。
■目次
プロローグ なぜ大人になれない親が増えているのか
心のクリニック(心の病の始まりには;心の闇に踏みわけ入れば;癒されない精神科医のわたし)
顔面考(精神医学と観相学;美人という非日常;空虚な顔;奥行きのない顔;セックス中の顔)
現代を考える(自殺とは、手段なのか目的なのか;なぜクローン人間は胡散臭い存在と感じられるのか?)
エピローグ 日本人の心はどこへ向かおうとしているのか
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:永橋 徳馬