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『学校教育を変える制度論――教育現場と精神医療が真に向き合うために』



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三脇 康生・岡田 敬司・佐藤 学 編 20030428 『学校教育を変える制度論――教育現場と精神医療が真に向き合うために』,万葉舎,284p. ISBN-10:4860500083 1714 [amazon][kinokuniya] ※ m. e03.

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教育改革には、教育だけでなく様々な組織や制度の問題のそれぞれの現場での洗い直しが必要である。フランスの制度論運動を紹介しながら、硬い制度から柔らかい制度への移行を提示し、リスクとその対応を具体的に論じる。

■目次

序文――教育を含むあらゆる現場の改革のために

第1部 制度論の射程
     制度論が施行するコミュニケーション・ネットワーク
        制度論の視点と問題意識
        自我変容を促す装置
        制度論が教育にもたらす「踊り場」
        物語論と自我変容
        地域への開きで問われる共同体の靭帯
        制度分析から見たスクールカウンセラー制度
        抑圧する制度から支える制度への回帰
     
     教育学と精神医学の対話
        はじめに
        フランスの制度論運動とは何か
        制度論的医療法と制度論的教育学
        期限としてのトスケルとフレネ
        ハードとソフト
        制度論的教育学と教育の自主管理の違い――制度論的精神医療と脱施設化の違い
        前向きの想像力と後ろ向きの想像力
        ミッシェル・フーコーの誤用を避けるために
        子どもを今「教育」できる人は本当にいるのか
        制度分析は構成主義的なセラピーと無関係である
        医学の現場と教育現場の違い
        「転地療養」という力、について
        教育の現場での転地療養
   
     制度論的教育学の今日的意味について
        制度論的教育学の概要 
        現代社会と制度論的運動
        制度論的教育学と他律、自律問題
        学校カウンセラー制度への制度論の視点
        制度論的教育学と「かかわりの教育学」

第2部 学校教育の再生
     制度論の契機としてのダイアローグ
        公的空間を私事化する「心の教育」への警鐘
        主体性からの自由と全体性に基づく問題解決
        ケアの関係を再生するダイアローグ
        逸脱行為を学校の活力に転化する制度
        「発達」に埋め込まれた一方的な関係
        子どもたちの声と地域の景観が危機のバロメーター
        「学びの共同体」に向かう学校改革
    
     活動の装置としての学校――改革のデザインから実践の科学へ
        装置の風景
        装置の構造
        活動の構造――改革の実例
        構造の転換――関係の編み直しへ
        活動の科学へ――改革のデザイン

     ある中学校教師の成長過程――新しい教師―生徒関係の研究
        教師がぶつかる壁
        生い立ち――教員になるまで
        教員生活1 戸惑いと模索
        教員生活2 危機と崩壊
        教員生活3 回復と黎明
        教員生活4 個人的テーマと自立確立
        おわりに
      
     子どもの姿から教師のあり方を考える
        不登校の子どもとの出会い
        学校で行き詰まる子どもたち
        学びあう授業が子どもたちの発言を促す
        子どもたちを緊張から解き放つ
        学級崩壊を起こしたクラスは変わった
    
     学校内部でのスクールカウンセラーの機能について
        はじめに
        カウンセラーが学校内に入るに際して
        「いじめ」や「不登校」の裏側
        生徒の中の問い
        学校とカウンセリング室をつなぐ「場所」の重要性
        臨床心理士と問い
        結び


*作成:本岡 大和
UP:20090313 REV:20100721
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