『日常性とソーシャルワーク』
加茂 陽編 20030401 世界思想社,220p.
last update:20100512
■加茂 陽編 20030401 『日常性とソーシャルワーク』,世界思想社,220p. ISBN-10:4790709884 ISBN-13:978-4790709886 \1995 [amazon]/[kinokuniya] ※ a02 l9ms0000
■出版社からの内容紹介
内容(「BOOK」データベースより)
日常性の視点から、基礎理論と実践的理論体系の統合的構築、ソーシャルとワーク概念の整備、そして進歩思想の再導入などの援助理論構築上の重要なテーマを理論的に吟味し、ソーシャルワークの洗練された理論づくりを試みる。
内容(「MARC」データベースより)
日常性の視点から、基礎理論と実践的理論体系の統合的構築、ソーシャルとワーク概念の整備、そして進歩思想の再導入などの援助理論構築上の重要なテーマを理論的に吟味。ソーシャルワークの洗練された理論づくりを試みる。
■目次
第1章 ソーシャルワークにおける日常性 加茂 陽
1 ソーシャルワークの地平
2 生成過程としての日常性
3 日常性における権力
4 議論の構成
第2章 日常性の思想と生活場面での処遇法――児童福祉施設での処遇論 加茂 陽・前田 佳代
1 議論の概略
2 施設での日常的生活場面の理解方法
3 「問題」への対処法の原則
4 採択する処遇の技術的理論――評定および介入技法
5 日常を折りたたむ伝統的援助理論と次世代の援助方法論
第3章 権力の秩序からずれる日常性――エンパワーメント論 加茂 陽・大下 由美
1 はじめに
2 ナラティブ・モデルの基本的な概念
3 ナラティブ・モデルの長所
4 ナラティブ・モデルの問題点
5 言説生成のメカニズム
6 事例分析
7 力とその増幅作業としてのソーシャルワーク
8 おわりに
第4章 日常性のなかでの資源 大下 由美
1 日常性と身体症状
2 日常性の変容技法
3 事例研究
4 まとめ
第5章 痴呆性高齢者とその家族に対する援助方法論の構築―日常性の視点より 金子 努
1 はじめに
2 痴呆性高齢者とその家族の状況
3 痴呆保険制度実施後の状況
4 介護状況の悪循環とその生成過程
5 事例検討
6 おわりに――日常性に立脚した問題の捉え方と援助の留意点
第6章 ソーシャル・ディベロップメントとエンパワーメント―「参加」と「対話」を手がかりにしたソーシャルワークのオルタナティブ 横田 恵子
1 はじめに
2 事例・「知る、考える、動く」――若者コミュニティのHIV予防接種
3 まとめ
第7章 議論 加茂 陽・横田 恵子
1 議論の焦点
2 日常性の思想と援助関係論
3 「日常性の思想と援助関係論」へのコメント
4 関係性のなかで相互変容するレベルと変容しないレベル
5 第3章「権力の秩序からずれる日常性」へのコメント
6 援助場面における力の構造
7 湧き出る「ちから」を共有する
学習文献案内
初出一覧
索引
編者・執筆者紹介
*作成:櫻井 浩子