『「こころ」はだれが壊すのか』
滝川 一広・佐藤 幹夫 20030221 洋泉社,新書y,215p.
■滝川 一広・佐藤 幹夫 20030221 『「こころ」はだれが壊すのか』,洋泉社,新書y,215p. ISBN: 4896917022 756 [amazon]/[kinokuniya]/[kinokuniya] ※ m
■内容
「BOOK」データベースより:犯罪者は「障害者」なのか。「児童虐待」は「保護」されて一件落着か。「障害」の早期治療とはなにか。教師の「こころ」はなぜ蝕まれているのか。…こうした「問題」の背後で進む、なにかにつけ医療に「お任せ」、精神医療言説に「お任せ」、あなた任せの「精神医学化」する現代社会固有の弊害は、「社会のふところを浅くする」ところにある。練達の精神科医が根底から問い直す。
■目次
序章 「こころ」についていくつかのこと―フロイトの関係発達論から
前著『「こころ」はどこで壊れるか』を振り返って
フロイト「理論」の受け継ぎ方 ほか)
第1章 「ふところ」を浅くする現代社会
「精神医学化」する社会―DSM再論
「問題」をなぜすぐに医療へ委ねてしまうのか
ほか
第2章 「児童虐待」の語り方に異論あり
「児童虐待」の問題の概要
「逸脱」と「虐待」の距離
ほか
第3章 「学校・子ども」問題への治療的アプローチ
学校現場に「競争」は必要か
学校の競争原理とはなにか
ほか
第4章 精神医療と司法―大阪・池田小事件以後
大阪・池田小の事件から
「詐病」は見抜けるのか
ほか