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『帝国の支配/民衆の連合――グローバル化時代の戦争と平和』

武藤 一羊 20030228 社会評論社,279p.


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■武藤 一羊 20030228 『帝国(アメリカ)の支配/民衆(ピープル)の連合――グローバル化時代の戦争と平和』,社会評論社,279p. ISBN:9784784514267 \2400 [amazon][kinokuniya] ※ sm02 040421

■内容
【内容説明】
ここ三年半ほどの間に記した、主としてアメリカ帝国・グローバル化とそれへの抵抗勢力にふれた文章を収める。アメリカ帝国−正義なき世界、グローバル民主主義と民衆の連合、冷戦後にアジアを読む、の三部構成。

■【著者情報】(「BOOK」データベースより)
武藤一羊(ムトウイチヨウ)
1931年東京生まれ。東京大学文学部中退。初期の原水禁運動の専従、ジャパン・プレス社勤務などを経て、60年代べ平連運動に参加。1969年、英文雑誌『AMPO』創刊、1973年、アジア太平洋資料センター(PARC)設立にかかわる。1996年まで代表、共同代表を務め、国際プログラム「ピープルズ・プラン21」を推進。1998年、ピープルズ・プラン研究所を設立、現在共同代表。2001年、アジア平和連合(APA)の創設を推進、現在運営委員。1983年‐2000年、ニューヨーク州立大学(ビンガムトン)社会学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次
はじめに (7)

第T部 アメリカ帝国―正義なき世界
・「戦争は平和、平和は戦争」――帝国のドクトリン
  ――何が始まっているのか、そして私たちはどこにいるのか (18)
・帝国の戦争とアジア――アジア平和連合(APA)の出発によせて (41)
・暴力の悪循環を断つために――「なぜ」と問い、巨船の舵を切りかえるとき (57)
・人間なるもの――スーザン・ソンタグ『この時代に想う、テロへの眼差し』によせて (63)

第U部 グローバル民主主義と民衆の連合
・分水嶺としてのシアトルの闘い (86)
・グローバル化と冷戦後の米国戦略 (94)
・「資本主義」を乗り越える、「市場」を再生する、「市民社会」を疑う (105)
・平和、安全保障――私たちの再定義、彼らの再定義 (112)
・女性国際戦犯法廷最終判決へのコメント (130)
・ここからどこへ――地球規模の対抗社会への模索
  ――「ピープルズ・プラン二一世紀」の七年 (134)
・新自由主義的グローバル化と民衆の連合――九〇年代とピープルズ・プラン21 (179)

第V部 冷戦後にアジアを読む
・近代日本と中国革命――戦後日本国家批判と世界共産主義運動の総括の視覚から (206)
・光州決起は日本社会にどのように受け止められ、影響を与えたか (221)
・冷戦後の台湾と東アジア――民衆の安全保障の立場から (235)
・鶴見良行とべ平連 (263)
・日米合作国家と戦後天皇制――ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』を読む (268)

■引用
「この全体が、どこか根本的に誤っている。この支配的論調の中では世界は倒立像を結んでいる。この論調を張る人びとのイマジネーションの中では、イラクはサダム・フセインとその政権としてしか存在していない。イラクに住み、固有の信念と尊厳をもって暮らしている民衆としては映じていない。イラクだけではない。夜中にイスラエルの戦車に砲撃され、殺される占領地のパレスチナの家族の恐怖と怒りは、テロリストが潜んでいたという一言で、関心のかなたに遮断される。もっと広く、グローバルな資本主義のもたらす生活と文化と環境への深い破壊は、支配的論調のなかでは、言及されたとしても、手当てや救済の必要な部分的出来事ととしてしか取り上げられない。」(武藤 2003:13)

■書評・紹介

■言及



*作成:野口 陽平 
UP:20081029 REV:20090710
社会運動/社会運動史  ◇緊急共同声明の賛同呼かけ  ◇身体×世界:関連書籍 2000-2004  ◇BOOK
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