HOME > BOOK >

『過去と記憶の社会学――自己論からの展開』

片桐雅隆 20030210 世界思想社,234p. 2415



このHP経由でamazon・bk1で購入していただけたら感謝。
(購入額の約3%が、下の[amazon]からなら5%が、寄付されます。)

■片桐雅隆 20030210 『過去と記憶の社会学――自己論からの展開』,世界思想社,234p. ISBN:4790709744 2415 [amazon][kinokuniya]

■内容
書き換えられる過去、作り直される記憶。
大きな物語からの解放、小さな物語の噴出―自己の同一性と過去の構築性とを論じつつ「現代社会とは何か」に答え、ミクロ‐マクロ問題の解法をも示唆した構想力豊かな力作。

■目次


第一章 自己の構築と記憶 自己論から過去と記憶論へ 1
はじめに今までとこれから 1
第一節 自己への視点 自己の構築主義 2
第二節 相互行為と自己 シンボル論から相互行為論へ 6
第三節 物語と自己 役割論から物語論へ 9
第四節 自己と記憶 過去と記憶論へ 12
おわりに 17
第二章 物語と自己の同一性 物語論と個人誌論の視点から 22
はじめに 自己の同一性と多元性 22
第一節 個人誌をめぐる論点 24
第二節 自己の同一性とは 物語論との関連で 30
第三節 物語の構築性をめぐる争点 38
第三章 変身願望と過去の書き換え 転向やマインド・コントロールなどをめぐって 49
はじめに 変身願望の時代 49
第一節 過去の書き換えとは 個人誌論への視点 53
第二節 同一性の危機としての問題的経験 過去の解体と書き換え 56
第三節 現代社会と変身願望 69
第四章 過去の構築と相互行為 76
はじめに 他者に依存する記憶 76
第一節 ミードの過去論と相互行為論 79
第二節 記憶の構築主義と「記憶のトーク」論 87
おわりに 94
第五章 「メンバーシップと記憶」論の構想 自己論からメンバーシップ論へ 101
はじめに 101
第一節 『鏡と仮面』とシンボリック相互行為論 102
第二節 相互行為論の原点としてのメンバーシップ論 104
第三節 メンバーシップと記憶 113
おわりに 120
第六章 集合的記憶と歴史 自己論との関連で 124
はじめに 自己、集合的記憶、歴史 124
第一節 集団と集合的記憶について 127
第二節 歴史の構築性をめぐる論点 134
第三節 自己・集合的記憶・歴史 144
おわりに 第七章と第八章に向けて 150
第七章 共同体的自己から状況的自己へ ナルシス的自己論として 156
はじめに 156
第一節 物語の時間幅の縮小 157
第二節 共同体的自己と状況的自己 160
第三節 状況的自己としてのナルシス的自己 物語の時間幅の縮小の典型として 163
第四節 現代社会論としてのナルシシズム論の意義 私化論との関連で 172
第八章 集合的過去の縮小と物語の私化 181
第一節 大きな物語の解体と物語の復権 181
第二節 アルヴァックスの集合的記憶論と集合的過去の縮小 186
第三節 物語の私化現象 194
おわりに 集合的過去論と自己論との結びつき 203
あとがき
文献リスト
索引


*作成:植村要*/青木慎太朗
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/g/uk01.htm
UP: 20070705
TOP HOME(http://www.arsvi.com)