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岩崎 信彦・ピーチ,ケリ・宮島 喬・グッドマン,ロジャー・油井 清光 編 20030228 昭和堂,482p. ■岩崎 信彦・ピーチ,ケリ・宮島 喬・グッドマン,ロジャー・油井 清光 編 20030228 『海外における日本人、日本のなかの外国人――グローバルな移民流動とエスノスケープ』,昭和堂,482p. ISBN-10: 4812202388 ISBN-13: 978-4812202388 \6720 [amazon] ※ w0111 n09 ■内容(「BOOK」データベースより) 本書は、2001年4月11日から14日にかけて、セント・キャサリンズ・カレッジ(オックスフォード大学)神戸インスティチュートにおいて開かれた国際シンポジウム「日本、ヨーロッパ、北アメリカにおける移民政策(Immigration Policy in Japan,EU and North America)」の研究報告をベースにして作られたものである。 ■内容(「MARC」データベースより) 日本を一つの基点として、世界とアジアのグローバルな移民構造とそこに生じる風景を見わたす。2001年神戸にて開催された国際シンポジウム「日本,ヨーロッパ,北アメリカにおける移民政策」の研究報告をベースにまとめる。 ■目次 はしがき 序章 グローバルな移民流動と日本(岩崎信彦) 1 グローバルな移民流動 2 移民者とホスト社会 3 外国における日本人コミュニティ 4 帰国子女と若い女性の海外移住 5 日本における外国人労働者の就労 6 日本におけるエスニック・コミュニティの歴史的考察 7 日本におけるエスニック・コミュニティの今日的考察 第1部 移民のグローバルな展開 第1章 日本、ヨーロッパ、北アメリカにおける経済成長と移民政策に関する比較(ケリ・ピーチ) 1 はじめに 2 アメリカへの移民 3 ヨーロッパへの移民 4 日本における移民の非受け入れ 5 アメリカにおける移民の結果 6 ヨーロッパにおける移民の結果 7 論点と結論 第2章 太平洋アジアの国際的移住システムにおける人工統計的、経済的基盤(ヒュー・ジョーンズ) 1 はじめに 2 経済中心部における労働力不足 3 労働余剰と労働輸出域 4 地域移住システムの構造化 5 タイから日本への移住――ケーススタディ 6 結論 第3章 移住における親族ネットワーク――フィリピンからイタリアへの移住の事例研究(長坂格) 1 はじめに 2 出身地社会の概況 3 S村からイタリアへの移住における親族ネットワーク 4 入移民政策と移住者ニッチの形成 5 おわりに 第2部 セグリゲーションと融合の問題 第4章 エスニックな多元性と都市(ケリ・ピーチ) 1 はじめに 2 西ヨーロッパへの還流 3 西ヨーロッパへの移民労働者の流入 4 新たな波――1988年以後の避難所を求める人々 5 集住地の型――ゲットーとエングレーブ 6 将来のヨーロッパの経験へのモデルとしてのイギリス 7 フランス、ドイツ、ベルギーそしてオランダ 8 文化的背景 9 結論 第5章 フランスにおける移民人口の変容と移民統合政策の変容――統合から反差別へ(宮島喬) 1 「移民国」フランス 2 「フランス人――外国人」二分法を超えて 3 移民等堂の「共和国モデル」とは 4 「統合」から「反差別」へ 5 「積極的差別」とその含意 6 「積極的差別」をめぐる諸議論 7 結びにかえて 第6章 大阪都市圏における「民族関係」の問題――在日韓国・朝鮮人社会と日本人社会(谷富夫) 1 はじめに 2 研究対象 3 分析枠組み 4 民族関係の書類型 5 剥奪仮説 6 世代間生活史法 7 調査概要 8 結論――民族性と民族関係に関して索出された仮説群 第3部 外国における日本人コミュニティ 第7章 ロンドンにおける日本人――コミュニティ形成過程(ポール・ホワイト) 1 はじめに 2 移民の流れの大きさと性質 3 ロンドンの日本人「地区」 4 ロンドンへの移住、会社とのつながりとコミュニティ施設の出現 5 グローバルシティとしてのロンドン――会社以外の機会 6 ロンドンにおける日本人定住のノーマライゼーションに向けて 第8章 デュッセルドルフの日本人コミュニティ 1 はじめに 2 日本人人口の居住パターンと分離 3 日本人の「エスノスケープ」または海外における「日本の再領域化」 4 住宅市場の役割 5 結論 第9章 ロスアンジェルスにおける駐在員コミュニティの歴史的経験――「遠隔地日本」の形成と変容(町村敬志) 1 はじめに 2 ロスアンジェルスにおける「日本(人)」の多様性 3 「遠隔地日本」を支える制度の形成 4 「遠隔地日本」の揺らぎ 5 想像力としての「地域」――結びにかえて 第10章 シンガポールの日本人――海外移住者のコミュニティの動態(イャル・ベン-アリ) 1 はじめに 2 コミュニティの位置――シンガポールと世界経済 3 ライフコース・アプローチ 4 キャリア形成とシンガポール 5 ビジネスと文化的調整 6 家族――バランスをとる行為 7 環境のバブル 8 結論――アイデンティティの問題 第4部 帰国子女と若い女性の海外移住 第11章 「帰国子女」論争――過去40年間の概観(ロジャー・グッドマン) 1 はじめに 2 帰国子女とは誰か? 3 帰国子女の地位の変化 第12章 ジェンダー問題〈切り抜け〉としての移民――日本人女性のカナダ新移住(オードリー・コバヤシ) 1 はじめに 2 カナダへの移民の全体状況 3 カナダにおける日系移民の歴史 4 最近10年間の日本人の移住 5 日本の新移住者の生活と意識 6 結論 第13章 香港における日本人女性の自発的な長期滞在――長期滞在者からみた「香港就職ブーム」(酒井千絵) 1 はじめに 2 香港における日本人の長期滞在の推移と他地域との比較 3 「香港就職ブーム」をめぐるメディアの報道 4 事例分析 5 おわりに 第5部 日本の労働市場と移民 第14章 企業の構造再編と外国人労働者の雇用(大黒聰) 1 はじめに 2 企業のリストラクチャリング 3 外国人労働者雇用の増大 4 おわりに 第15章 地域労働市場における日系人労働者の存在と役割――日本人労働者との「代替/補完」関係と「分断化」の様態(大久保武) 1 はじめに 2 日系人労働者と日本人労働者の「代替/補完」関係と「労働市場の分断化(segmentation)」仮説 3 日系人労働者と日本人労働者の「代替/補完」関係と「分断化」の様態 第16章 越境移動者とホスト社会との共存が提起するもの――「状況対応」の諸実践に焦点をあてて(広田康生) 1 はじめに 2 エスニック・コミュニティの生成と「状況対応」の諸実践 3 エスニック・コミュニティの現状と研究課題――フィールドワークの現場から 4 おわりに 第17章 わが国の外国人労働者受け入れ政策の方向性――出入国管理制度の国際比較研究並びに移民受け入れがわが国の人口構造・経済に与える影響分析(三好博昭) 1 問題意識 2 出入国管理制度の国際比較 3 移民受け入れがわが国の人口構造並びに経済に与える影響分析 4 まとめ 第6部 日本におけるエスニック・コミュニティ――歴史的考察―― 第18章 神戸におけるロシア人コミュニティ――明治期から昭和期にかけて(ポダルコ・ピョートル) 1 神戸開港および居留地の小史 2 神戸とロシア人の登場 3 亡命者の商業活動――小売り行商から会社へ 4 阪神間における文化の展開をもたらした来日ロシア人たち 5 日本での教育に貢献したロシア人 6 神戸に居留した元帝政ロシア外交官たち 7 亡命ロシア人協会の活動 8 戦後の状況 9 神戸市立外国人墓地の「ロシア人部」 10 結論 第19章 在日中国人と国際結婚――共生への模索(過放) 1 在日中国人と日本人との通婚小史 2 国際結婚にみる共生社会の様相 3 国際結婚の新しい展開 第7部 日本におけるエスニック・コミュニティ――今日的考察―― 第20章 日本の日系人コミュニティ――日系ブラジル人を事例として(ダニエラ・デ・カルバリョ) 1 はじめに 2 日本への再移入と定住の可能性 3 日系人に対する認識――「血」対「文化」 4 日系人は差別されているのか? 5 日本の日系人コミュニティ 6 結論 第21章 「ポスト・デカセギ時代」の日系ブラジル人による国際戦略の挑戦――日伯を横断する芸能人と企業の事例を中心に(アンジェロ・イシ) 1 はじめに――移民を取り巻く生活環境の変容 2 越境するアーティストの一事例 3 日本で「稼いだ」ブラジル日系企業 4 芸能人と企業の日伯コネクション 5 結びにかえて――エスニック市場の「ディアスポラ」を活用する移民 第22章 民族的「絆」とは――日本における日系ペルー人と非日系ペルー人(竹中歩) 1 はじめに 2 ペルー人の来日と「血」の原理 3 民族的「絆」の限界――「出稼ぎ」労働者としてのペルー人 4 日系ペルー人の反応と適応――「本物の日系人」と「偽者の日系人」 5 「ニッケイ人」――新しい「民族」の創造 6 「民族の絆」と外国人の適応 第23章 移住者によるネットワークの形成と崩壊――イラン人帰国者へのインタビュー調査より(森田豊子) 1 はじめに 2 日本に来たイラン人 3 イラン人のネットワーク形成過程とその崩壊 4 結論 第24章 在日ベトナム難民家族の青少年――生活-意識と地域社会(新垣正美・浅野慎一) 1 はじめに 2 生活史・職業階層と家族生活 3 ベトナムとのつながり、エスニック・アイデンティティ 4 エスニック・コミュニティと地域社会 5 まとめにかえて 第25章 「外人」カテゴリーをめぐる4類型――職場における人種間関係の事例研究から(五十嵐泰正) 1 はじめに――理論的枠組み 2 A社の外国人雇用の概況と調査手法 3 職場における4つの語り 4 工場の外のアジア系労働者に対しての断絶 終章 移民流動の分析枠組みとエスノスケープ(岩崎信彦・油井清光) 1 移民の構造パターン 2 移民の受け入れパターン 3 日本的なもののレプリカ 4 アパデュライのエスノスケープ 5 在日日系人のエスノスケープ 6 絶え間なく交渉される動的関係 7 移民問題と移民政策 あとがき ■引用 「 「民族の絆」や「文化のつながり」とは、社会的な関係に基づいて、常に再定義・再解釈されるものである。日系人が、日本人の「血」をひいているからといって同じ文化を共有しているわけでもなく、また、非日系人よりも日本に適応しやすい、と必ずしもいえるわけでもない。一方で、日系人が日本社会に必ずしも溶け込んでいないのは、単に文化が違うからである、といった安易な説明では、実際何も説明できていない。「文化がより違う」と一般に考えられている非日系ペルー人の方が、かえって適応している場合があるからである。 日本の外国人労働者の適応度を文化で説明しようとする文化論が、相変わらず多い。しかし、文化論に頼ることにより、移民の適応や受け入れ体制の理解を深められるどころか、文化の違いがますます広がるのみである。日本政府が「血」や「文化」の名のもとに日系人を優遇したように、こうした概念自体がイデオロギー化されている以上、それを鵜呑みにして集団の違いを安易に分析することはできない。要は、こうした概念がいかに使用され、利用され、再定義・再解釈されるか、といった過程をみることが大事なのである。したがって、日本の「文化」「民族」を均質なものとして捉えるのではなく、プロセスとして捉えるべきである。」(第22章 p.407) ■書評・紹介 ■言及 *作成:石田 智恵 UP:20080716 REV: ◇外国人労働者/移民 ◇「日系人」/日系人労働者 ◇BOOK ◇身体×世界:関連書籍 |