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『人間の終焉――テクノロジーは、もう十分だ!』

McKibben, Bill 2003 Enough : Staying Human in an Engineered Age,Watkins Loomis Agency Inc.
=20050830 山下 篤子 訳,河出書房新社,360p.


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■McKibben, Bill 2003 Enough : Staying Human in an Engineered Age, Watkins Loomis Agency Inc =20050830 山下 篤子 訳 『人間の終焉――テクノロジーは、もう十分だ!』,河出書房新社,360p. ISBN-10: 4309251943 ISBN-13: 978-4309251943 \2310  [amazon][kinokuniya] en

■内容(「BOOK」データベースより)

際限のないテクノロジーの進歩や経済の拡大を続ける今日の社会。人間も、どこまでも成長を続けなくてはいけないのだろうか?それとも、「これで十分だ」と言うことができるのだろうか?言うべきなのだろうか?遺伝子操作、ナノテクノロジー、ロボット工学。科学技術により激変する未来を見据えて今、何を志向すべきかを問う画期的な書。

■内容(「MARC」データベースより)
際限のないテクノロジーの進歩や経済の拡大を続ける今日の社会。人間も成長を続けなくてはいけないのか? 遺伝子操作、ナノテクノロジー、ロボット工学。科学技術により激変する未来を見据えて今、何を志向すべきかを問う。


■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マッキベン,ビル
ハーヴァード大学卒業と同時に「ニューヨーカー」誌のスタッフライターの地位を得る。地球温暖化問題を早期に警告し、環境破壊の現在と未来を論じた『自然の終焉』は15ヶ国以上に翻訳され、世界的なベストセラーとなった

山下 篤子
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

はじめに 5

第一章 行きすぎ 9
人間であることの意味 10
人間の体を変える――ヒト遺伝子操作 12
プログラムされた人生 14
遺伝子を変える二つの方法 20
遺伝子はそれほど重要ではない? 24
高速成長するテクノロジー 27
ヒトゲノムの操作 29
ヒト遺伝子の改変 32
デザイナー・ベビーの誕生 36
遺伝子とIQ 41
よりよい子どもをつくるのは罪か 47
「遺伝的改良」は「優生学」なのか 53
「ジェンリッチ」と「ナチュラル」に分かれた未来 56
遺伝子修正のリスク 59
個人の終焉 63
人生を満たしてくれるもの 67
親が子どもを「プログラム」する 70
「フロー」――遺伝子増強が人間を幸せにしない理由 72
豊かな人生を構成するものを突きとめる 77
親は子どもの人生を操作するけれど 78
もし操作をまちがえてしまったら? 83
親とつながりのないまま進化する子どもたち 85

第二章 さらに 93
急速に進むテクノロジー 94
ムーアの法則 96
ロボットとコンピュータ 99
コンピュータが人間を追い抜くとき 105
ナノテクノロジー 108
ナノテクノロジーで何が変わるのか 113
人間は、ロボットが人間に変わる前にロボットになる 119
遺伝子工学、ナノテクノロジー、ロボット工学のリスク 121
人は何のために存在するか 127
永遠の引退生活 131
「人間である」ことさえ捨てる未来 136
「不幸が消え去った」未来は「幸福」なのか 138
テクノロジーと人間とのアンバランス 142

第三章 もう十分か? 149
現状は本当に十分なのか 150
人間という存在 151
今のままでも十分か 155
テクノロジーの恩恵と未知なる世界の始まり 159
体細胞遺伝子治療と生殖系列遺伝子治療のちがい 167
治療的クローニング 172
危険性をともなわない別の道を進む 176
病気を取りのぞくことの害 179
食物の遺伝子操作――ハイテク未来と有機農法のケース 184
「永遠の生命」は必要か 192
「老化」しないための新テクノロジー 197
ヘイフリックの限界 202
誰も死なない世界 204
多いほうがいい? 209
「命という贈りもの」を享受する 213

第四章 「もう十分」は可能か? 217
テクノロジーの統制 218
統制は可能か 219
選択する――アーミッシュの例 223
伝統のなかで進化する――中国の例 227
銃を放棄した日本――江戸時代の例 230
今ならまだ引き返せる 232
もし何かが起こったら? 238
科学者だけに判断させるな 241
頼りになるのは誰か 244
政治と生命倫理 249
選択 253
改造→解放? 257
テクノロジー支持者の敵はだれか 260
人間であることの意味の消失 264

第5章 もう十分だ 267
テクノ熱狂者の信条 268
抑制という力――「ノー」といえる人間 274
宗教的遺産 278
「満足」と「制限」 282
「前進しかない」のだろうか? 286
進化という概念 290
成熟した人生 296
意識をもつ存在の意味 298

謝辞 303
解説―大澤真幸 307
原注/主要人名索引 i



■書評・紹介・言及

◆立岩 真也 2013 『私的所有論 第2版』,生活書院・文庫版


*作成:植村 要
UP:20090128 REV:20130217
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