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『グラーグ──ソ連集中収容所の歴史』

Applebaum, Anne 2003 Gulag: A History,Doubleday
=20060715 川上 洸 訳,白水社,676p.

last update:20120124

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■Applebaum, Anne 2003 Gulag: A History,Doubleday =20060715 川上 洸 訳 『グラーグ──ソ連集中収容所の歴史』,白水社,676p. ISBN-10:456002619X ISBN-13:978-4560026199 \5460 [amazon][kinokuniya] ※ bp eg-naz m 1011yt02

■内容

内容(「MARC」データベースより)
20世紀ユーラシア大陸に現出した「グラーグ」という名の巨大粛清マシーン。独裁権力が生んだ凄絶なまでの不条理。「収容所(ラーゲリ)管理総局」の始まりから終焉までの全歴史を叙述。「20世紀史」の見直しを迫る一冊。

出版社からのコメント
~ グラーグ(GULAG)とは「収容所(ラーゲリ)管理総局」の略称だが、それがしだいに集中収容所を管理する官庁の名称だけでなく、ソ連の奴隷労働システムそれ自体をそのあらゆる形態や多様性─労働収容所、懲罰収容所、刑事囚および政治囚の収容所、女性収容所、児童収容所、中継収容所─をひっくるめて表す用語にもなった。さらに広い意味では、ソ連の~~弾圧システムそのもの、かつて囚人たちが「肉挽き器」と呼んだ手続き全体─逮捕、尋問、暖房なしの家畜用貨車での移送、強制労働、家族の離散、長期流刑、早すぎる非業の死─を表すようにもなった。
 本書は、グラーグの始まりから終焉までの全歴史を叙述し、まさに「二十世紀史」の見直しを迫る大著だ。『ワシントン・ポスト』コラムニスト・論説委員の著~~者が、旧ソ連の辺地や周辺諸国まで足を伸ばして現地調査し、生存者にインタビューし、公開された秘密文書を読み解き、あくまでも明快に、一般読者にも読みやすく書いている。
 また、グラーグの全歴史を、戦前、戦中のみならず、スターリン死後のフルシチョーフの「雪どけ」からブレジネーフ、アンドローポフらの異論派弾圧、ゴルバチョーフのペレストロイ~~カ時代に至るまで、巧みに述べている点も特徴だ。
 まさに『収容所群島』以来の衝撃を放つ本書だが、最後に亀山郁夫氏の推薦文を引く。「二十世紀ユーラシア大陸に現出したグラーグという名の巨大粛清マシーン。独裁権力が生んだ凄絶なまでの不条理。恐るべきリサーチ力と、息づく人間的想像力。スターリン時代に、私はもうどんな幻想も許さない」~

■目次

凡例
謝辞
序論

第一部 グラーグの起源――一九一七〜三九年
 第一章 端緒をひらいたボリシェヴィスキー
 第二章 「グラーグ収容所第1号」
 第三章 一九二九年――偉大な転換
 第四章 白海運河
 第五章 収容所の拡張
 第六章 大テロルとその余波

第二部 収容所の生活と労働
 第七章 逮捕
 第八章 監獄
 第九章 移送、到着、選別
 第十章 収容所での生活
 第十一章 収容所での労働
 第十二章 懲罰と褒賞
 第十三章 警備兵
 第十四章 囚人
 第十五章 女性と子ども
 図版
 第十六章 死にざま
 第十七章 生き残り戦略
 第十八章 反乱と脱走

第三部 収容所=産業複合体の盛衰――一九四〇〜八六年
 第十九章 戦争勃発
 第二十章 「よそ者」たち
 第二十一章 恩赦――そしてそのあとで
 第二十二章 収容所=産業複合体の絶頂期
 第二十三章 スターリンの死
 第二十四章 ゼークたちの革命
 第二十五章 雪どけ――そして解釈
 第二十六章 異論派の時代
 第二十七章 一九八〇年代――銅像のうちこわし

エピローグ――記憶
補説――犠牲者の数は?

訳者あとがき
文献・出典一覧
主要人名索引

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20120124 REV:
生‐政治・生‐権力(bio politics) ◇優生・ナチス・ドイツ ◇精神障害/精神医療 ◇「思想と政治体制について──ソ連における精神医学と収容所についての覚書」  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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