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『官僚転落――厚生官僚の栄光と挫折』

岡光 序治 20021010 廣済堂出版,221p.


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■岡光 序治 20021010 『官僚転落――厚生官僚の栄光と挫折』,廣済堂出版,221p. ISBN-10:4331509249 ISBN-13:978-4331509241 \1680 [amazon][kinokuniya] ※ hiv d07 a02i b1990/9109wt

■内容(「BOOK」データベースより)
薬害エイズ問題を経て、介護保険法案成立の渦中にいたキャリア官僚の突然の逮捕。いま続出する官僚の不祥事、政治家との癒着、極まる「霞ヶ関」への不信感の中で、地獄を見た男がありのままに語る―わが官僚人生。

■内容(本書帯より)
これは「弁解」の書ではない。自戒をこめて「官僚とは何か」を世に問うものである。
収賄容疑で逮捕された元厚生事務次官が、最高裁判決を前に自らの事件と官僚人生を綴った問題作。

■著者紹介(奥付より)
岡光 序治(おかみつ・のぶはる)
昭和14年生まれ。広島県呉市出身。東京大学法学部卒業後、厚生省(当時)入省。昭和46年から50年まで栃木県出向。以後、厚生省勤務。平成8年11月退職。医療・介護関係投稿・講演多数。「社会保障法入門」(有斐閣)編著など。

■目次

はじめに

第一章 逮捕
  事件
  予想外の逮捕
  取り調べ室という密室で何が行われたか
  それでも借金は借金なのだ
  弁護士で決まってしまった私の運命
  本来なら割の合わない特養ホーム運営
  弁護士が変わり裁判は一変した

第二章 事件の顛末
  小山という男について
  兄貴のような存在
  マスコミの取材攻勢のすさまじさ
  妻について
  茶谷のこと

第三章 修正、故郷、そして青春時代
  原爆投下の瞬間
  蒲刈島での終戦
  中国大陸での記憶
  上京、学生生活、セツルメント
  60年安保闘争の記憶
  池田勇人夫人のひとことが厚生省へ行くきっかけに

第四章 厚生省へ入省
  最初の配属先は社会局保護課だった
  ついたあだ名が「ちびっ子ギャング」
  イワシの頭をぶつけられる
  保護課で見えてしまった現実
  増え続ける国民健康保険の赤字
  ヒステリー課長との「腐れ縁」

第五章 栃木県への出向
  栃木県に出向
  足尾の火を灯し続ける
  時代は「日本列島改造」へと突き進んでいった
  横川県政の終わり

第六章 霞が関に戻る
  記者クラブは「常習賭博」の現場
  結局、大蔵省との折衝はついてまわる
  独禁法違反で課徴金500億円
  薬価のからくり
  そう簡単には解決しない薬価基準の問題
  「薬害エイズ」について
  以来、フグのきもが食べられなくなった
  見込み違いの後始末
  8080は「晴れ晴れ」か「やれやれ」か
  エイズ問題の渦中に薬務局長に就任
  大内さんはぜいたく好み
  介護保険の実現に向けての作業
  厚生大臣・菅直人の登場
  小泉厚生大臣の就任、そして突然の辞任

第七章 官僚と政治家
  自分たちこそが政策の主役であるという自負
  「政」と「官」の55年体制
  個別の満足と総体の満足の乖離
  族議員が徘徊跋扈する政治風土
  キャリア制度の必要性とその弊害
  ノンキャリアの実力・ベテラン政治家の迫力
  政治家小泉純一郎の力量と資質
  官僚は議論に負けてもかまわないのだ
  高級官僚を輩出しつづける東大法学部の弊害
  日本の劣化が始まっている

第八章 そして現在、あるいはこれから
  自分の母親が入院してみて
  介護保険制度の実態を痛感する
  ケアマネージャーにつての認識の甘さ
  じゃがいもを買うときのように自分で選ぶ時代
  官僚というものは
  どうしても許せないもの
  私が背負ってしまったもの、そしてこれから背負い続けていくもの


■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:石田 智恵
UP:20081028 REV:20090710
HIV/AIDS関連文献  ◇薬害  ◇公的介護保険 Public Long-term-care Insurance  ◇和田努 1991 『老人医療の現場――明日の高齢者福祉を考える』  ◇身体×世界:関連書籍 2000-2004  ◇BOOK
 
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