HOME > BOOK >

『知っていますか?アダルト・チルドレン一問一答』

アダルトチルドレン一問一答編集委員会 編・斎藤 学 監修 20021015 解放出版社,115p.


このHP経由で購入すると寄付されます

■アダルトチルドレン一問一答編集委員会 編・斎藤 学 監修 20021015 『知っていますか?アダルト・チルドレン一問一答』,解放出版社,115p. ISBN-10: 4759282408 ISBN-13: 978-4759282405 1260 [amazon][kinokuniya] ※ m.ac.v04.

■広告

内容(「BOOK」データベースより)
専門家による多くの類書とは異なり、先行く仲間たちが編集したAC本の決定版。

内容(「MARC」データベースより)
アダルト・チルドレン(AC)について22の質問に答える。機能不全家族とは、虐待とは、ACとはどのような症状なのか、医療は何ができるのか…。AC本の決定版。
商品の説明をすべて表示する

■目次

問1 機能不全家族とは何ですか?
問2 虐待にはどのようなものがありますか?
問3 アダルト・チルドレンの心理の特徴はどのようなものですか?
コラム アダルト・チルドレンという言葉はどこでどのように生まれたのですか?
問4 どのような症状が現れますか?
問5 アダルト・チルドレンに対して医療は何ができますか?
問6 医療がもたらすデメリットは何ですか?
問7 アダルト・チルドレンにとっての「回復」ってなんですか?
問8 アダルト・チルドレンという言葉がどうして人を楽にするのですか?その考え方のメリットはどういうところにあるのですか?
問9 アダルト・チルドレンの人は何でも親のせいにして甘えているのではないですか?
問10 アダルト・チルドレンとは大人になれない人のことですか?
ほか

■引用

barbara 「問8 アダルト・チルドレンという言葉がどうして人を楽にするのですか? その考え方のメリットはどういうところにあるのですか?」 44-48
 「そもそもACという言葉、考え方が強く「実感」に訴えるのは、「家族」という最も身近な人間関係の問題に焦点を当てるからでしょう。身近でありながら、社会的に否認されタブー視されてきた問題なのでインパクトが大きいのでしょう。
 それに対して、「何でも家族や親が原因だと思い込んで、複雑な社会的要因を考えなくなるのは問題だ」という批判があります。ACという考え方がそのレベ<0047<ルで終わってしまうとしたら、たしかにそれは問題です。
 しかし、ACという考え方がある人の「実感」に訴えた、気持ちにぴったりとしたというとき、その「実感」そのものは、その人にとって、とても大事なものだと思います。そうした「実感」を受け止め、よい意味で楽になることで、視野が広がる「ゆとり」が生まれていく。そんな可能性を大事にできたらよいのではないでしょうか。
 それと同時に、家族、親、あるいは自分自身を問うことは、そこに刻みこまれた「社会」を問うことにつながるはずです。それは、身近な生活の場、人間が育っていく人間関係の場に根ざした、地に足のついた社会批判となるでしょう。」(barbara[2002:47-48])

barbara 「問9 アダルト・チルドレンの人は何でも親のせいにして甘えているのではないですか?」 49-52
 「ACは甘えているだけが」とか、「ACは何でも親のせいにいているだけだ」という批判を、よく耳にします。たしかにACは「甘えている」ところもあるでしょうし、親との関係や親からの影響に焦点を当てて自分の「生きづらさ」を語ったりします。
 しかしそもそも、「甘える」ということと、「だれかのせいにする」あるいは「怒りを感じる、怒りを表現する」ということ自体が、まったくネガティブなだけののものでしょうか? いや、「甘え」も「怒り」も、普通のコミュニケーションのなかで現れる感情であり、互いの関係を築くうえでプラスになることだってある<0049<でしょう。
 むしろACは、「甘え」や「怒り」の感情を素直に感じられなかったり、バランスよく表現できずに育った人だといえるでしょう。ですから、逆に、「甘え」や「怒り」を表現するとなると、互いが苦しくなるような「依存」になったり、互いを壊すような「攻撃」になったりしがちなのです。必要なのは「甘え」や「怒り」の感情を排除することではなく、だんだん洗練させていくことなのです。その折り合いのつけ方、解消の仕方を身につけながら。
 ここで、「ACは甘えている」ということ、特に、「何でも親のせいにしている」ということについて考えてみます。先に述べましたが、ACは、自分の感情、特に「甘え」や「怒り」を素直に感じ、適切に表現することが難しいのです。
 いつも抱えている感情は「すべて自分が悪い」という罪悪感、「自分は生きていていいのだろうか」というような自己否定缶です。[…]<0050< […]ACにとって必要なのは、自責感を緩め、自分の感情を取り戻していくことなのです。「親への怒りを自覚する」ということ、それは、「親のせいにする」ことを自己目的化して、自分の人生への責任を放棄しようということではありません。」(barbara[2002:49-51])

■言及

◆立岩 真也 2008- 「身体の現代」,『みすず』2008-7(562)より連載 資料,

◆立岩 真也 20140826 『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 [amazon][kinokuniya] ※


UP:20091107 REV:20140814
斎藤 学  ◇アダルト・チルドレン  ◇精神障害/精神医療/…  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
TOP HOME(http://www.arsvi.com)