『「基礎社会学」講義』
飯田 哲也 編著,佐藤 春吉・河原 晶子・辻 勝次・出口 剛司 著 20020920 学文社,190p.
■飯田 哲也 編著,佐藤 春吉・河原 晶子・辻 勝次・出口 剛司 著 20020920 『「基礎社会学」講義』,学文社,190p. ISBN 978-4762011634 \2100 [amazon] ※
■内容(「BOOK」データベースより)
社会学の導入教育のテキストとして企画・作成されたもの。と同時に、学生・教員の実態の激変のもとで混迷とも言える状況にある社会学の導入教育の方向に、作成の仕方も含めて1つのあり方を日本の社会学界に提起することをも狙いとするものである。
■目次
序章 社会学を学ぶにあたって
1 社会学の多様性と魅力
2 「基礎社会学」講義の流れと狙い
第1章 行為と集団
1 出発点としての行為と社会関係
2 集団・組織・階級
第2章 家族と両性関係
1 家族生活の変化と家族問題
2 日本における家族研究
3 おわりに ―何が大事か―
第3章 地域と住民関係
1 地域の見方・考え方
2 地域と住民関係の変化
3 地域問題と地域政策
4 おわりに ―地域への迫り方―
第4章 仕事と職場関係
1 進路選択の社会学
2 企業社会から職業社会へ
3 まとめ
第5章 現代と若者文化
1 社会学における文化研究
2 近代文化の成立と展開
3 近代文化の変容とポストモダン
4 ディズニーランド・実在なき記号の遊戯
5 ケータイ・近すぎる遠さのコミュニケーション
6 おわりに
第6章 現代社会(論)
1 近代社会の性格をめぐって
2 近代から現代への「社会的構造転換」について
3 主な現代社会論
4 細菌の現代社会論から
5 現代日本社会を考える
■引用
「かなり大胆に言うならば、日本の社会学は3つの危機に直面しているのではないだろうか。社会学の導入教育の危機、社会学における研究者養成の危機、そして社会学そのものの危機である。これらは社会学のあり方にかかわるという意味で根ざすところは同じであろうと思われる。このような危機の打開のために、社会学者は少なくともこのどれか1つに真正面から取り組むことが要請されている。この要請に応えていくには、本書が取り組んだ「導入教育」はとりわけ大事であると考えられる。」(p.@「はしがき」より)
■著者紹介
編者:飯田 哲也(いいだ てつや)
1936年 富山県生まれ
1969年 法政大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程満期退学
現在 立命館大学教授
単著 『テンニース研究』ミネルヴァ書房 1991年
『家族と家庭』学文社 1994年
『現代日本生活論』学文社 1999年
『現代日本家族論 改訂版』学文社 2001年
編著 『思春期と道徳教育』法律文化社 1990年
『家族政策と地域政策』多賀出版 1990年
『応用社会学のすすめ』学文社 2000年
『新・人間性の危機と再生』法律文化社 2001年
執筆者:飯田 哲也 立命館大学教授(序章・第2章・第6章−1)
佐藤 春吉 立命館大学教授(第1章・第6章−2,3,4,5)
河原 晶子 志學館大学助教授(第3章)
辻 勝次 立命館大学教授(第4章)
出口 剛司 立命館大学助教授(第5章)
■言及
*作成:石田 智恵 追加者: