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『人間という仕事――脳性麻痺の哲学者が語る生と思想』

アレクサンドル・ジョリアン,塚原史訳 20061008 明石書店,138p.


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■Jollien, Alexandre 200209 Le Métier D'homme Seuil(=塚原史訳,20061008 『人間という仕事――脳性麻痺の哲学者が語る生と思想』)  ISBN-10: 4750324191 ISBN-13: 978-4750324197 1680 [amazon]

■出版社/著者からの内容紹介

内容(「BOOK」データベースより)
「本書は、生きることをまるごと引き受け、生存のすべてを自由に使うことを可能にする精神状態の輪郭をはっきりさせてくれる、いくつかの道筋を提案するものです。現実の悲劇性は、不安定な状況〔=仮象性〕の上にさえ、いつでも接近できる自由な悦びを打ち立てるよう、私たちに誘いかけます。この悦びの探求が、本書の著者の人生と本書全体をつらぬいているのです」著者は「障害」という差異を、人間存在のあり方の複数性の表れとして、新しい人間の概念を提案する。

内容(「MARC」データベースより)
ひとつの精神状態、ひとつの視線。自己と他者を蔑視することから解放された生き方を築き上げるために、悦びを味わい、悦びを与えるために、脳性麻痺の著者がいかにして哲学者になったかを綴る。

■目次

日本の読者へ 悦びの技法
序文 弱き者の力(ミシェル・オンフレー)
はじめに
1 愉しげな闘争について――まず立ち上がろう、文学はそのあとだ!
2 人間のかけがえなさについて――すべての「社会的に恵まれない者たち」?
3 苦しみについてあるいは船に帆を揚げて出発する技法――源泉としての悲劇的なものについて取るに足らない無根拠性について(あるいは、なによりも愉しげな利益)
4 肉体について――肉体が学ぶこと
5 自己をゆがめるもの
6 ぼくを異質な存在だと思いたい同胞
7 人間という仕事
訳者後記 新たな人間学のために(塚原史)

■紹介・引用

「存在は闘争から生じる。ぼくはそのことを、ぼくは知りすぎているくらいだ」(p.25)

「ぼく自身は、自分の痙攣やハンディキャップをけっして誇らしく思ったことはない。ぼくが誇りにしている唯一のことは、自分が平等な権利と義務をもつ人間であること、人間としての苦しみやよろこび、要求といったおなじ条件を共有していることだ」(pp.50-51)

「ニーチェは、またしても正しい……。というのも、「人格についての哲学」をもつ人にとって、肉体は自己形成に決定的な役割を果たすので、自分の注意力のすべてを傾ける価値があるからだ。苦しみの問題に接近したあとで、肉体の問題を考察することは、日常的な体験を忠実に反映している」(p.79)


■書評・言及



UP:20071115
作成:野崎泰伸
BOOK
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