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『17歳という病――その鬱屈と精神病理』

春日 武彦 20020820 文藝春秋,文春新書,183p.

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last update:20160201

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■春日 武彦 20020820 『17歳という病――その鬱屈と精神病理』,文藝春秋,文春新書,183p. ISBN-10:4166602624 ISBN-13:978-4166602629 欠品 [amazon][kinokuniya] ※ d05.m.

■内容

些細なものごとがいきなり黄金に変わったり、毒の結晶へと変化しかねない不安定な季節は、おそらく青春といった特異な時期の他にはないだろう。自分が子供であった頃や若者であった頃を想起しつつ、その記憶から普遍的なものを引き出してみたいといった願いを抱いて、本書を著した。

■目次

はじめに
第1章 若さと狂気との類似性について
 その男、狂暴につき/口をあけた男/変貌と恐怖/埒外の蛇/一匹のミミズ/記憶喪失の少女/彼女の正体/論理を弄ぶ(1)/論理を弄ぶ(2)/表現し得ぬもの/長い長い余生/蒲焼の「たれ」/悩ましい問題集/ようこそ狂気へ/乾いていく魚

第2章 選択肢としての「ひきこもり」
 正方形の詩集/緑色の壜/異常なロナルド/暴かれた秘密/ひきこもる人たち(1)/ひきこもる人たち(2)/虚脱した朝/今どきの「箱男」/元祖「箱男」/箱図鑑/盆栽と暮らす/箱の中の箱/彼らの罪悪感について/山に登る母/無言の人/プチ・ひきこもり

第3章 言葉遊びと駄洒落
 透明なもの/アメーバ綺譚/嫌な教師/宇宙怪物メーバア/腕白でもいい/アメーバの秘密/ゆらぎ岩/不安や違和感の萌芽/かご編みの恐怖/燃えるかご編み/寅年と丑年/埒外のアメーバ/父と葡萄パン/露と毒薬

第4章 懐かしさから遠く離れて
 意外性指向/ノスタルジーのツボ/雲などいかが/懐かしい、という感情について/デジャ・ヴュ/確信犯的時代錯誤/世界を理解するための方法(1)/世界を理解するための方法(2)/蒐集家たち/聖なるもの/重苦しいもの/あああ、死んじゃった/テニスボール大の鉄球

第5章 不穏な彼ら
 キレる若者、という伝説/まことしやかな説明/品性下劣/貧弱な語彙がもたらすもの(1)/貧弱な語彙がもたらすもの(2)/自己愛憤怒について/ドイルの透明怪物/理由のない殺人について/もう一度、言葉の問題/人を殺してみたかった/地球を破滅させてみたかった

おわりに

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:奥坊 由起子
UP:20160201 REV:
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