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『戦後日本の女性政策』

横山 文野 20020520 勁草書房,442p.

last update:20100082

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■横山 文野 20020520 『戦後日本の女性政策』,勁草書房,442p. ISBN-10:4326601515 ISBN-13:9784326601516  \6000 [amazon][kinokuniya] ※ ws

■内容

本書は、日本の女性に関わる公共政策が、総体として「一定の家族モデル」をもとに構築、展開され、状況に応じて変遷してきたことを実証し、それら公共政策の特質をジェンダーの視点から明らかにすることを目的としている。戦後の社会状況の変化は、第一に家族の構造・構成の変化、第二に女性の就労状況の変化、第三に男女平等社会への志向、である。これらの社会的変化と公共政策、家族と女性の相互関係を視野に入れ、様々な公共政策がどのように交錯し、女性の社会的地位に影響を与えてきたのかの解明を試みる。(「BOOK」データベースより)

■目次

序章 公共政策のジェンダー分析に向けて
 1 福祉国家論の系譜
 2 福祉国家レジーム論とその批判
 3 本書の分析手法
第1章 経済成長と「戦後家族」の確立――1945年〜1960年代
 1 1945年から1960年代の社会状況
 2 標準化する「戦後家族」
 3 「被扶養配偶者」概念の定着
 4 配偶者控除の創設
 5 私事としてのケアワーク
 6 経済成長と変貌する女性労働
 7 「現代主婦」と家族単位モデルの形成
第2章 男女平等の胎動と「戦後家族」の揺らぎ――1970年代
 1 1970年代の社会状況
 2 性差別撤廃の動きと家族観
 3 年金制度体系見直しの動き
 4 課税単位をめぐる議論
 5 ケアワークの社会化と私事化
 6 拡大する女性労働と雇用平等
 7 低成長への転換と家族単位モデルの堅持
第3章 性差別撤廃のうねりと「戦後家族」の強化 ――1980年代
 1 1980年代の社会状況
 2 「戦後家族」体制への異議申し立て
 3 年金改革と「女性年金権」確立
 4 配偶者特別控除の創設
 5 転換期のケアワーク
 6 男女雇用機会均等法の成立
 7 変わる国際環境と家族単位モデルの強化
第4章 少子化の衝撃とジェンダー平等への志向――1990年代
 1 1990年代の社会状況
 2 家族の変容と変わる家族観
 3 財政構造の悪化と年金改革論議
 4 控除見直しをめぐる議論
 5 「1.57ショック」とケアワーク
 6 多様化する労働と改正雇用機会均等法
 7 家族単位モデルの動揺と改革の予兆
終章 ジェンダー公正な社会をめざして
 1 家族単位モデルに依拠する日本の公共政策
 2 現状の何が問題か
 3 ジェンダーの主流化
 4 ジェンダー公正な社会をめざして

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:角崎 洋平
UP: 20100082 REV:
女性学(women's studies) 身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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