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『現場主義の知的生産法』
関 満博 20020420 筑摩書房,ちくま新書,221p.
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last update:20160127
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■関 満博 20020420 『現場主義の知的生産法』,筑摩書房,ちくま新書,221p. ISBN-10:4480059407 ISBN-13:978-4480059406 欠品
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■内容
現場には常に「発見」がある!国内5000工場、海外1000工場を踏査した“歩く経済学者”が、現場調査の勘どころを初めて明かす。実際に行ったモンゴル2週間40社調査をケースに、海外調査のルートづくり、インタビューの要諦、調査結果のまとめ方など、その全プロセスを公開する。調査が終わったらとにかく早く形にする、整理はしない、現場は刈り取るだけではなく育てるもの、等々、IT時代だからこそ心に染みる、超アナログ知的生産のすべて。
■目次
序 なぜ現場なのか
1 発見がなくてはやる気が起きない
汗をかくことの意味/自分の仕事に「世界性」を見いだす/「現場」の空気にポイントがある
2 「現場」に響かない「現場」調査
調査票を埋めるだけの調査/「現場」には自然体で向かうべき/一方通行で終わらせない
3 長い時間をかけて、「現場」を「愛する」
一生付合う構え/海外の地域の場合/資料の蓄積の仕方
T 「現場」調査の準備
1 調査地域の設定
タイミングの取り方/コア・メンバーの選定/事前の調整、ベクトルは揃った
2 事前準備で必要なこと
相手に利益を与える為の日常の準備/スケジュールの立て方/費用について
3 荷物はできるだけ少なく
手荷物だけで、フットワークよく/そして、かみそりだけが残った/ノートとフィルムがカギ/とにかく捨ててくる
U いざ現地へ――モンゴル2週間調査
1 休日に、まず輪郭をつかむ
大草原の国の不思議な世界/時差無しと、食事に戸惑う/「現地」で病気にならないためには
2 さて、企業調査の開始
2日ほどの企業訪問でわかったこと/私たちの水先案内人、鈴木氏とウルジィーさん
3 海外「現場」調査の基本
まず、「現場」から入る/「現場」の写真の撮り方/通訳の問題
4 急に、地方の調査に向かう
北方の工業都市・ダルファン/大草原を駆け抜けて、第3の都市エルデネットへ
5 2週間、40社の「現場」調査を終える
新中間層としての中小企業の登場/最終日、展示会で出会った中小企業
V 結果をまとめる
1 資料には足が生えている
カードシステムの挫折/整理しただけで、仕事をした気分になる/手帳と、B5ノート、B6ノート
2 データをどう見るか
両極端に注目し、立体的に組み立てる/データは見るものでなく、作る/単純な図形でモデル化する
3 本の形にする
私の場合/学生のゼミ合宿と『報告書』の意味/若い研究者たちとの『共編著』の妙
W 生産性を上げる法
1 いつ書くか
忙しければ、いつでも書ける/電話やメールからひたすら身を隠す
2 締切りまで持ち越さない
開いている時間に突っ込む/既に送っていた原稿/ラブレターのように書く
3 補論――講演はどうする
特別の準備はしない/聴衆と「対話」する/懇親会も出会いの場
X フィールドを育てる
1 刈り取るだけではダメ
「現場」に認められる条件/種まきから刈り取りまで/キーマンの育成
2 ファンを増やす方法
来るものは拒まず/「関軍団」の仕組み/阪神大震災と「復興支援チーム」
3 対社会の関係を豊かにしておく
マスコミを利用する/連載の楽しみ/本の出版の現状/本は「書くもの」ではなく、「売るもの」/社会に対するメッセージ
結 「志」は現場で育つ
石井次郎氏と星井清氏――シンセンテクノセンターのこと/長井のマスター塾/即座に秋田まで謝りに行ったゼミ生/インターンで目覚める学生たち
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:奥坊 由起子
UP:20160127 REV:
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