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『大学生のためのレポート・論文術』
小笠原 喜康 20020420 講談社,226p.
last update:20120528
■小笠原 喜康 20020420 『大学生のためのレポート・論文術』,講談社,226p. ISBN-10:4061496034 ISBN-13:978-4061496033 \714
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■内容
誰も教えてくれなかった基礎の基礎。読めば書ける超入門!資料探し、スケジュール管理、レイアウトや注の表記法。誰も教えてくれない基本から始めよう。 読めば必ず書ける超入門。基本が大切――。
レポートや論文を書き始めるときに、最初にぶつかることはなにか。世にたくさん出ている「論文作成法」とか「文章の書き方」といった本では、 動機やテーマなどの問題を最初に述べていることが多い。しかし意外とひっかかるのは、もっと単純なことである。「どんな書式で書くのか?」 「1行の文字数は?1ページの行数は?」、あるいは「余白は?」などといった、一見どうでもいいことではないだろうか。 そんなことは後から調整すればいいようなものだが、案外そうともいいきれない。
■目次
はじめに――「当たり前のこと」からはじめよう
1.書き方の約束
2.レポート作成の手順
3.卒業論文の執筆手順
4.文献・資料の集め方と整理の方法
5.よくない論文を書かないために
参考文献
おわりに
■引用
注・原文も太字で表記されています。
3.卒業論文の執筆手順
4.執筆上の八つのテクニック
5.指導教員を利用する。
少しでも書いたら指導教員の指導を受ける。ある程度できあがってからと考えていると、いつまでたってもできあがらない。
少し書いたら怖じけずに、何度でも持っていき指導教員に批判してもらい、そこから盗むことが重要である。
「師匠から盗む」
、 それが学問をするということである。
6.友人を利用する。
人に話すと考えがまとまったり、問題点がわかることがよくある。そこで、親しい友人に自分の論文の話を聞いてもらうのもよい。これはかなり有効である。 とりわけ行き詰まったときにはきわめて効果的である。直接会って、あるいは電話して話を聞かせる。相手の迷惑を顧みずにおこなうくらいの方がよい。 「指導教員を利用する」こともそうだが、
自分の頭だけで論文を書こうとしない
ことが大切である。
7.自分で問いを出し自分で答える
論文は勉強の単なるまとめではない。卒論は、
自分の考えを書くのであって、他人の考えをまとめるのではない。 自分の考えを他人に説得することが「論を書く」ということである。
そこで、
常に議論的に
書いてもらいたい。
「議論的に」というのは、「これはどういうことだろう」「果たしてこの考え方で現実を説明しきることができるだろうか」などと
自分で 問いを出して、
「それはこうではないか」「こうした不都合が生じるのではないか」 といったように
自分で答えるというスタイルで論を進めることである。
[2002:144-145]
■書評・紹介
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研究者や学生のための論文・レポート作成法をまとめた1冊。全体的にテクニカルな内容が中心となっているため、読んで楽しい本ではないが、 掲載されている情報にはきわめて有用なものが多い。論文の書式や表記などの細かいルールから、文章構成、引用・参考文献の示し方など、 論文作成の際の基本的な事柄が具体的に示されている。これまで、ありそうでなかった本格的なマニュアル書である。
なかでも有用なのは、「文献・資料の集め方と整理の方法」について書かれた第4章である。ここには、効率的に文献を探し出すための資料や、 論文作成に必要な情報にアクセスするための具体的な方法が示されている。アメリカやイギリス、ドイツ、フランス、中国、韓国などの書籍や、雑誌、 論文が簡単に手に入るWebサイトのアドレスなどもある。論文を作成する機会が多い人にとっては、便利なリファレンスとなるだろう。(土井英司)
■言及
*作成:
片岡稔
・
北村 健太郎
UP:20110627 REV: 20120528
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