『見たくない思想的現実を見る』
金子 勝・大澤 真幸 20020426 岩波書店,263p
■金子 勝・大澤 真幸 20020426 『見たくない思想的現実を見る』,岩波書店,263p. ISBN-10: 4000022016 ISBN-13: 978-4000022019 \1890 [amazon]※ s03
■出版社/著者からの内容紹介
月刊誌『世界』の好評連載「見たくない思想的現実を見て歩く」がいよいよ1冊の本に。沖縄、高齢者医療、過疎化、ナショナリズム、若者の就職難。いま、本当に問わなければならない日本の課題は何か。現在もっとも注目される気鋭の経済学者と社会学者が、〈現実と思想の往復運動の回復〉を目指して厳しい「現実」ときり結んだ、渾身のレポートと迫力ある対論。
■内容(「BOOK」データベースより)
本書は、「同じ現実を見て、同じ人々に会って意見を聞き、ともに行動しながら、曖昧さを残すことなく同時に別々の文章を書く」という、新しいスタイルの緊張感あふれる試みの書である。沖縄、高齢者医療、過疎化、ナショナリズム、若者の就職難―。いま、本当に問わなければならない日本の課題は何か。前半は、現在もっとも注目される気鋭の経済学者と社会学者が、「現実と思想の往復運動の回復」を目指して厳しい「現実」ときり結んだ渾身のレポート。後半には、その二人による迫力ある三本の対論を収録する。
■内容(「MARC」データベースより)
沖縄、高齢者医療、過疎化、ナショナリズム、若者の就職難…。いま、本当に問わなければならない日本の課題は何か。同じ、ひりつく「現実」を、気鋭の学者2人が全く異なる視点から炙り出した渾身の記録。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
金子 勝
1952年東京都出身。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学教授等を経て、現在、慶応大学経済学部教授(財政学・制度の経済学)。
大沢 真幸
1958年長野県出身。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。千葉大学助教授等を経て、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科助教授(比較社会学・社会システム論)。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はじめに
◇ルポ篇
第一章 私たちにとっての「沖縄」
・切り裂かれる沖縄(金子)
――<記憶>と<祝祭>の狭間で何を考えるべきなのか
・普遍的な公共性はいかにして可能か(大澤)
第二章 高齢者医療
・老いと死の市場取引(金子)
・老人という<他者>(大澤)
第三章 過疎地の想像力
・「最初の壁」が崩れ始めた(金子)
・いくつもの夢の中で(大澤)
第四章 韓国を鏡に日本のナショナリズムを見る
・屈折するナショナリズム(金子)
・優しい闘士(大澤)
第五章 仕事がない?
・未来が見えない(金子)
・自由な労働者?(大澤)
◇対論篇
<対話・1> 直視直論
<対話・2> 「9・11」、小泉政権、そして経済危機
<対話・3> 見たくない思想的現実を超えて
あとがき
■引用
*作成:長谷川 唯