『介護福祉論』
大島 侑 監修/杉本 敏夫・島津 淳 編 20020210 ミネルヴァ書房,218p.
■大島 侑 監修/杉本 敏夫・島津 淳 編 20020210 『介護福祉論』(シリーズ・はじめて学ぶ社会福祉 9),ミネルヴァ書房,218p. ISBN-10: 4623035190 ISBN-13: 9784623035199 \2400 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
介護問題が注目されるにしたがって、とりまく状況も大きく変わり、介護の仕事に従事する人も増えてきた。本書は、これから介護に関係する仕事につきたいと思っている人たち、また仕事はしているけれども、さらに学びたい人のために、基本からわかりやすく解説した入門書。制度の創設等新しい流れも紹介。
内容(「MARC」データベースより)
これから介護に関係する仕事につきたいと思っている人たち、また仕事はしているけれども、さらに学びたい人のために、基本からわかりやすく解説した入門書。制度の創設等新しい流れも紹介。
著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
- 大島 侑
- 1936年生まれ。1961年明治学院大学卒業。現在、大妻女子大学人間関係学部教授
- 杉本 敏夫
- 1984年、同志社大学大学院文学研究科修士課程社会福祉学専攻修了。現在、関西福祉科学大学社会福祉学部教授
- 島津 淳
- 1978年、日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科卒業。現在、北星学園大学社会福祉学部助教授(前厚生労働省老人福祉専門官・シルバーサービス専門官)
■目次
まえがき
プロローグ 介護福祉を学ぶ
介護福祉を学ぶ意義
高齢者の介護問題とその対策の展開
介護福祉を学ぶに当たっての課題
第I部 介護福祉とはなにか
第1章 介護福祉の概念と対象
1 介護福祉の概念
2 介護福祉の対象
3 介護福祉サービスの場
在宅サービスと施設サービス
施設と住宅の長所、短所
第2章 介護福祉のあゆみ
1 慈善救済から福祉施設へ
古代から中世の介護
近世の介護
明治から戦前の介護
戦後の介護
「福祉見直し」の時代
2 社会福祉士及び介護福祉士法制定から介護福祉実践の展開へ
介護福祉士制度の創設
介護福祉の展開
日本介護福祉学会・日本介護福祉士会の設立
第3章 介護保険制度と高齢者福祉政策
1 保険者と被保険者
保険者
被保険者と受給権者
保険料負担
賦課・徴収方法
2 利用手続き
要介護・要支援認定
要介護者と要支援者
介護サービス計画の作成
3 保険給付の内容
在宅サービス
在宅の要介護者等へのその他のサービス
施設サービス
利用料
4 老人福祉法と介護保険法との関係
5 介護予防・生活支援事業
第4章 介護保険制度と居宅介護支援
1 介護保険制度の特徴
2 要介護認定
要介護認定の調査
一次判定
介護認定審査会による二次判定
3 居宅介護支援と介護サービス計画と個別援助計画
居宅介護支援とは
居宅介護支援の基本的理念
課題分析(アセスメント)
介護サービス計画の作成
個別援助計画
第5章 個別援助計画(介護計画)の立て方
1 具体的な視点
現場で経験してきた問題
現在にもつながる課題
個別援助計画と介護専門職の意欲との関連
ケアの場面での個別援助計画の必要性
2 個別援助計画(介護計画)の作成過程
作成のポイント
個別援助計画を立てる
在宅ケアの検討
個別援助計画の実施
在宅ケアの場合
3 モニタリングと評価
施設ケアの場合
在宅ケアの場合
事例による検討
今後の課題
第II部 介護福祉の専門職
第6章 介護福祉専門職の資格と倫理
1 介護専門職の資格
介護福祉士資格のとり方
ホールヘルパー(訪問介護員)資格のとり方
2 介護専門職の倫理
介護福祉士の倫理綱領とホームヘルパー憲章
人権の尊重と自己決定の保障
プライバシーの保護義務
第7章 介護福祉実践と連携
1 チームワークと援助
同一機関でのチームワーク
他機関・他職種間でのチームワーク
家族との連携や地域ネットワーク
2 チームワークの基本
基本的な連携の視点
具体的な連携方法
チームワークでの自己責任
3 チームワークの実際――事例を通して
第8章 介護福祉専門職と健康管理
1 介護福祉専門職の健康管理
健康管理とは
感染症の予防
腰痛の原因と予防対策
腰痛予防の注意点
2 介護現場での事故と予防
在宅介護の場での事故と予防
施設介護の場での事故と予防
予防のための介護技術の展開
3 介護福祉専門職の安全対策法規
介護従事者の現状
労働基準法とは
労働安全衛生法とは
第III部 介護技術の基本
第9章 介護技術とはなにか
1 生活を援助する視点
介護の原則
介護の目標
事例から学ぶ
介護の機能
介護の範囲とは
2 自立生活と介護の役割
3 高齢者・障害者の生活と性、介護の役割
高齢者の生活
高齢者の性の問題
障害者の生活
障害者の性
4 痴呆性高齢者の生活と介護の役割
痴呆の種類
痴呆性高齢者の問題行動
痴呆性高齢者の自立度判定基準とは
痴呆性高齢者への接し方
痴呆性高齢者を抱える家族の理解
5 利用者の健康維持と介護の役割
利用者の生活歴
現病歴の把握を行う
観察の能力を磨こう
QOLを高める介護を心掛けよう
利用者の健康の維持・向上は、介護者の健康の維持・向上から
6 介護過程の展開
介護過程とはなにか
なぜ介護過程を明らかにしなければいけないのか‐事例から学ぶ
利用者本人を主役とした介護を
第10章 介護技術 1――直接生活介助
1 食事の介助
食事をする上で必要な身体機能の理解
それぞれの機能低下や障害に応じた食事の工夫
食事介助の実際
2 排せつの介助
排泄をする上で必要な身体機能の理解
それぞれの機能低下や障害に応じた排せつ行為の工夫
排せつ介助の実際
3 衣類着脱の介助
それぞれの機能低下や障害に応じた衣類着脱の工夫
衣類着脱介助の実際
4 清潔・整容に関する介助
それぞれの機能低下や障害に応じた清潔・整容の工夫
清潔介助の実際
5 入浴の介助
入浴に伴う事故防止と安全な入浴介助の工夫
入浴介助の実際
6 移動、移乗の介助
移動をする上で必要な身体機能の理解
それぞれの機能低下や障害に応じた移動の工夫
移動・移乗介助の実際
第11章 介護技術 2――間接生活介助
1 洗濯
2 食事の準備、後始末
3 掃除
4 衣類の整備、被服の改良
5 買物、薬の受け取り
6 ベッドメイク
第12章 介護技術 3――機能訓練関連行為
1 リハビリテーションとは
リハビリテーションと介護
地域リハビリテーション
生活の中のリハビリテーション
利用者の身体機能に応じたアプローチ
社会参加の促進
介護者に対するアプローチ‐介護負担の軽減
2 住環境整備
在宅介護における住宅の役割と機能
住環境整備
住環境整備のポイント
よく行われる住宅改修
3 福祉用具の活用
福祉用具
福祉用具導入にあたっての留意点
よく使われる福祉用具
住環境整備と福祉用具導入の事例
第13章 療養時・緊急時の介護技術
1 療養時の対応
異常の発見と医療との関わり方
療養時の介護
感染予防
薬物使用時の介護
2 緊急事故時の対応
事故発見時の対応と手当
一人で行う心肺蘇生術
気道内異物の誤嚥
骨折
熱傷
出血
3 終末期の介護
4 容態急変時の対応
5 臨終および死後の対応
臨終時の対応
死後の処置
処置後の対応
末期の介護記録
第14章 介護の提供とコミュニケーション
1 コミュニケーションの取り方
2 コミュニケーションの実際――事例を通して
第15章 介護相談と援助技術
1 居宅サービス――事例を通して
2 施設サービス――事例を通して
3 介護職としての相談をうける技術
エピローグ 介護福祉のこれから
さくいん
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志