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五十嵐 敬喜・小川 明雄 20020220 岩波書店,230p. 740 ・五十嵐 敬喜・小川 明雄 20020220 『公共事業は止まるか』,岩波書店,230p. 740 ・この本の紹介の作成:谷崎元英(立命館大学政策科学部5回生) 著者プロフィール(本より) 五十嵐 敬喜 1944年 山県に生まれる 1966年 早稲田大学法学部卒業 現在 ― 法政大学教授・弁護士 著書 ― 「都市計画 利権の構図を超えて」「議会 官僚支配を超えて」「公共事業をどうするか」「市民版 行政改革」(以上共著、岩波書店)「図解公共事業のしくみ」(共著、東洋経済新報社)「破綻と再生」(立法学ゼミとの共著、日本評論社)ほか 小川 明雄 1938年 東京に生まれる 1961年 東京学芸大学英語科卒業。同年AP通信社入社。その後、朝日新聞社に移り、アジア総局、アメリカ総局勤務を経て、外報部次長、論税委員、国際本部編集委員 現在 ― ジャーナリスト 著者 ― 「都市計画 利権の構図を超えて」「議会 官僚支配を超えて」「公共事業をどうするか」「市民版 行政改革」(以上共著、岩波書店)図解公共事業のしくみ」(共著、東洋経済新報社)「いまアメリカを読むキーワード」(共著、ダイヤモンド社)ほか 目次 はじめに T章 公共事業は止まったか U章 なぜ止まらない公共事業 V章 こうして止まった、公共事業 W章 過疎の村の生き残りを賭けて X章 公共事業無しに地方はやっていけるか Y章 政治の正念場が始まる Z章 公共事業に頼らない社会をどう作るか あとがき はじめに 本書の概要と背景が書かれています。岩波書店「公共事業をどうするか」という本に続く本であり、前著との違いは、公共事業をめぐる現地からの報告や、自治体の主張、あるいは政党指導者への編著者のインタビューを中心にしているところである。公共事業をめぐる新旧の様々な問題を具体的に浮き彫りにする様に試みたそうです。 T章 公共事業は止まったか 公共事業の改革の移行について書かれている。なぜ公共事業を見直そうとする様になったか、公共事業と政治の関係、公共事業と財政、組織の変化、などについてそれぞれ書かれている。ここにある事は注意していれば耳にはいる事であり後の章を読むためにふまえる事であろう。 U章 なぜ止まらない公共事業 ここでは止めようとする運動が起きながら止まらない公共事業のケースバイケースが6個挙げられている。 川辺川ダム−作られた「受益者」 吉野川可動堰−計画は中止されたか 首都圏中央連絡自動車道−住民の声は蔑ろにされた 土地改良事業−政官財・癒着の構造 静岡空港−使われない空港が必要なのか 都市再開発−果てしなきサバイバル競争 以上である。最初の二つは知名度も高く知っている人も多いだろうと思う。残りに関して私は全然知りませんでした。ただ静岡空港は兵庫県に新たに建築される計画のある空港の事が気になりました。 V章 こうして止まった、公共事業 U章と対比される関係にある章で、名前の通りこっちは止まった公共事業のサンプルが二つあげられている。 中海干拓−反対運動が国政を動かした 千歳川放水路計画−市民運動が止めた公共事業 以上である。U章の3分の1しか例がないのはあんまりないからであろうか。だが読むならこっちの章の経緯の方がおもしろかった。 W章 過疎の村の生き残りを賭けて 長野県栄村の高橋彦芳とのインタビューである。補助金に頼らない農地整備事業、「田直し」をなぜ行ったのか。補助金の効果について。村で行っている行政サービスについて、等が主に語られている。村に国から財政と行税の権利が与えられていない事を意見として述べられている。 X章 公共事業なしに地方はやっていけるか 今度は岩手県の増田寛也知事とのインタビューである。大きな公共事業の中止や公共事業評価システム等や国の圧力等、色々な事が書かれている結局の所縦割り行政のシステムに問題がある様に感じるが、変化は難しいという事であろうか。 Y章 政治の正念場が始まる 民主党の鳩山由紀夫代表とのインタビューである。公共事業の見直しを掲げた事で選挙に苦戦した事とその背景、公共事業について等が語られている。選挙と公共事業の関係はなかなか納得できると共に難しい問題であると思う。ここまで読んで全体的に反自民党模様なのは仕方ないところなのであろうと思う。 Z章 公共事業に頼らない社会をどうつくるか 著者がこれからの社会をどう作るべきか提言している。ここまで読めばある程度提言する内容はわかると思う。特にU,V章の例を参考に書かれている様に思う。内容的にはありきたり的な所もある。 あとがき 現状の官僚や政治システムの批判とインタビューを受けてくれた方々に謝意を述べている。特になし。 全体を通して 買ってはじめにを読んだあとに「公共事情をどうするか」という本の存在がある事を知り、失敗したかなと思いました。しかし、例やインタビュー中心のためとても読みやすい本になっていると思います。公共事業についてあまり知らない人でも読める内容だと思いますし、よく知っていても参考になる本だと思います。誰が読んでもいまの公共事業の問題が理解できるという点を大きく評価したいと思います。前述したもう一つの本を先に読めばどうなるのかが気になるところです。以上。 cf. ◇五十嵐 敬喜・小川 明雄 199703 『公共事業をどうするか』,岩波新書新赤版492,228p. ISBN:4-00-430492-X 660 [bk1] UP:20040216 ◇2003年度受講者作成ファイル ◇2003年度受講者宛eMAILs ◇本 TOP(http://www.arsvi.com/b2000/0202it.htm) HOME(http://www.arsvi.com)◇ |