『パーソンズ――医療社会学の構想』
高城 和義 20020125 岩波書店,233+9+ivp.
last update: 20100823
■高城 和義 20020125 『パーソンズ――医療社会学の構想』,岩波書店,233+9+ivp.ISBN-10: 4000244094 ISBN-13: 978-4000244091 \2730 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
・出版社からの内容紹介(岩波書店ホームページより)
今日の社会科学は,もはや社会をトータルに捉えることを放棄したのだろうか.細分化された社会科学への危機意識に媒介されて,パーソンズがいま世界的に蘇ろうとしている.本書はパーソンズ研究の第一人者が,医療社会学という素材を通して,パーソンズの難解な理論体系を平明に解説したものである.格好のパーソンズ入門.
■目次
はじめに――医療社会学とパーソンズ 1
第一章 パーソンズの人と学問 11
一 パーソンズの生涯 13
二 パーソンズの学問的課題 33
三 医療社会学の創始者パーソンズ 46
第二章 病人役割 49
一 行為理論と役割概念 51
二 能力モデル 60
三 逸脱モデル 70
第三章 医師役割とパターン変数 79
一 医師役割概念 81
二 パターン変数 89
三 パターン変数の適用 95
第四章 社会的コントロールと四機能図式 109
一 医師−患者関係と社会的コントロールのメカニズム 111
二 アメリカ的価値システムと医師−患者関係 121
三 四機能図式の形成 131
第五章 合議制アソシエーションとしての現代医療組織 141
一 合議制アソシエーション 143
二 自発的インフォームド・コンセントとプライヴァシーの保護 152
三 ウェーバー批判と合議制アソシエーション 159
第六章 医療と「人間の条件」 165
一 一九七○年代アメリカにおける「医療思想革命」 167
二 死の意味づけ 178
三 死をめぐる医療倫理の転換 185
第七章 「人間の条件」パラダイム 199
一 四機能図式の拡張と「秩序の問題」の解決 201
二 「人間の条件」パラダイム 209
三 二一世紀の社会理論とパーソンズ 220
参照文献 223
図表一覧 229
あとがき 231
索引 s1
■引用
■書評・紹介
◇志田 基与師,2002,「『パーソンズ――医療社会学の構想』高城和義著,2002年,岩波書店,ix+233+9 頁,2,600円(本体)(書評)」『理論と方法』17(2): 248-51.
([外部リンク]J-Stageで全文閲覧可.PDFファイル)
◇天田 城介,20060720,「高城和義著『パーソンズ――医療社会学の構想』岩波書店,2002年.(書評)」『保健医療社会学論集』17(1): 63-5.
■言及
◇北田 暁大,20070630,「分野別研究動向(理論)――領域の媒介」『社会学評論』58(1): 78-93.
([外部リンク]J-Stageで全文閲覧可.PDFファイル)
◇松岡 雅裕,20070930,「テーマ別研究動向(パーソンズ)――着実に進行する世代間連携の研究姿勢」『社会学評論』58(2): 231-42.
([外部リンク]J-Stageで全文閲覧可.PDFファイル)
*作成:藤原 信行