『グローバリゼーションの倫理学』
Singer, Peter 2002 One World: the Ethics of Globalization, Yale University Press
=20050725 山内 友三郎・樫 則章 訳,昭和堂,301p.
■Singer, Peter 2002 One World: the Ethics of Globalization, Yale University Press=20050725 山内 友三郎・樫 則章 訳,『グローバリゼーションの倫理学』,昭和堂,301p. ISBN-10: 4812205212 ISBN-13: 978-4812205211 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容(「MARC」データベースより)
テロリズム、地球温暖化、8億の飢餓人口…。私たちは国境を越えた新しい倫理を構築しなければならない。グローバル化が孕む問題を倫理的観点からまとめた、グローバリゼーションについて考えるための入門書かつ問題提起の書。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山内 友三郎
1933年生。京都大学文学部哲学科卒、哲学者。大阪教育大学名誉教授
樫 則章
1956年生。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。大阪歯科大学歯学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
第1章 変化する世界
第2章 一つの大気
第3章 一つの経済
第4章 一つの法
第5章 一つの共同体
第6章 よりよい世界?
■引用
「シンガーが旧西ドイツで言論弾圧の迫害を受けた一九八九年頃、わが国の倫理学者たちがシンガーの生命倫理説を批判したことがあった。当時シンガーには世界中の先進国から賛否両論、質問や支援、抗議の手紙が集まったという(筆者が直接シンガーに訊いたところ日本からは1通しかなかった。ところが奇妙なことに日本人の批判は訳者の一人にすぎない私のところにきた。私はシンガー説とは違う考えを持っていたが、対話・論争を愛する哲学者として、挑発にのってシンガー擁護を買って出た。ところがその結果、論争はおころず、私はシンガー攻撃者たちから黙殺されただけだった。」(『グローバリゼーションの倫理学』監訳者解説、生田[2019:181]*に引用)
*Singer, Peter 2002 One World: the Ethics of Globalization, Yale University Press=20050725 山内 友三郎・樫 則章 訳,『グローバリゼーションの倫理学』,昭和堂,301p.
■言及
◆立岩 真也 2009 『唯の生』,筑摩書房 文献表
◆生田 武志 20190225 『いのちへの礼儀――国家・資本・家族の変容と動物たち』,筑摩書房,466p. ISBN-10:4480818510 ISBN-13:978-4480818515 [amazon]/[kinokuniya] ※
◆立岩 真也 2022/**/** 『人命の特別を言わず*言う』,筑摩書房