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『表象の植民地帝国――近代フランスと人文諸科学』

竹沢 尚一郎 20011220 世界思想社,339p.

last update:20120207

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■竹沢 尚一郎 20011220 『表象の植民地帝国――近代フランスと人文諸科学』,世界思想社,339p. ISBN-10:4790709086 ISBN-13:978-4790709084 \3780 [amazon][kinokuniya] ※ ma s de01 2

■内容

内容(「BOOK」データベースより)
19世紀初頭から20世紀なかばにかけて、西欧諸国がアフリカに向けた視線はどのように変わったか。植民地拡張と並行して発展した人文諸科学(民族学・歴史学・社会学)は、同時代の支配的観念とどう関わっていたか。「他者」表象の変化を軸に、西欧とはなにか、近代とはなにかを問い直す。

内容(「MARC」データベースより)
19~20世紀半ばにかけて、西欧諸国がアフリカに向けた視線はどう変わったか。植民地拡張と並行して発展した人文諸科学は、同時代の支配的観念とどう関わっていたか。「他者」表象の変化を軸に、西欧・近代を問い直す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
竹沢 尚一郎
1951年福井県に生まれる。1976年東京大学文学部(宗教学)卒業。1985年フランス社会科学高等研究院博士課程修了(民族学博士)。1988年より九州大学助教授、同教授を経て、2001年10月より国立民族学博物館教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

はじめに

第1章 探検家たちの時代――植民地拡張の前史(一七九五‐一八五〇年)
 1-1 西アフリカの探検家たち
 1-2 植民地拡張前夜のフランスと西アフリカ
 1-3 マンゴ・パーク、最初の西アフリカ探検
 1-4 ルネ・カイエ、トンプクツーへの困難な旅
 1-5 探検家と啓蒙思想
 1-6 フランス本国における「他者」へのまなざし
 1-7 人間観察家協会から地理学協会と民族学教会へ

第2章 植民地支配の拡大と帝国のプロパガンダ(一八五〇‐一九〇〇年)
 2-1 フランスの植民地政策と西アフリカ支配の進展
 2-2 共和派の台頭と「文明化の使命」
 2-3 西アフリカにおける軍人たち
 2-4 人類学の発展とその影響
 2-5 地理学協会の普及
 2-6 万国博覧会とエキゾチシズムの昂進
 2-7 トロカデロ民族詩博物館と社会進化論
 2-8 起源の探求へ

第3章 植民地の活用と消費革命、そして社会科学の発展(一九〇〇‐一九二五年)
 3-1 二十世紀初頭の植民地状況と「他者」への視線の変容
 3-2 西アフリカにおける植民地経営の進展
 3-3 モーリス・ドラフォスと西アフリカ研究の開始
 3-4 イスラーム研究の進展
 3-5 デパートと消費革命、そして社会的自意識の発展
 3-6 デュルケームと社会学的方法の確立
 3-7 デュルケーム社会学の人類学への影響
 3-8 『宗教生活の基本形態』以降のデュルケーム学派
 3-9 プリミティヴィスムからキュピスムへ

第4章 植民地との一体化とフランス民族学の自己成型(一九二五‐一九四八年)
 4-1 植民地との一体化の進行
 4-2 第二次世界大戦の終結と「フランス連合」の植民地政策
 4-3 民族学研究所設立までのマルセル・モース
 4-4 パリ大学付属「民族学研究所」でのモースの講義
 4-5 「贈与論」と「全体的社会的事実」
 4-6 モースのイギリス社会人類学への影響
 4-7 「全体人」あるいはモラリストとしての民族学
 4-8 シュルレアリスムと民族学
 4-9 レリスとグリオール、あるいはフランス民俗学の自己成型

結論 植民地主義と人類学再考

あとがき
図版出典
引用文献
索引

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20120207 REV:
医療人類学 ◇社会学 sociology ◇Durkheim, Emile ◇アフリカ  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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