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『再分配政策の政治経済学 I ――日本の社会保障と医療』

権丈 善一 20011215 初版 20050910 第2版 慶應義塾大学出版会,394p.


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権丈 善一 20011215 初版 20050910 第2版 『再分配政策の政治経済学 I ――日本の社会保障と医療』,慶應義塾大学出版会,394p. 3400+税  ISBN-10: 4766411676 ISBN-13: 978-4766411676 [amazon]

出版社/著者からの内容紹介
「政策は、所詮、力が作るのであって正しさが作るのではない。」 公共政策のもつ「所得の再分配」という側面に着目し、民主主義社会における統治者と有権者の間の権力の作用や価値判断の問題を明示的に扱った政治経済学的分析を行う。医療・社会保障の経済研究に新たな視点で切り込む。2004年に年金改革を論じて話題を呼んだ気鋭の研究者の思考の原点となる論考。今日の医療制度改革を考えるうえで、示唆に富む一冊。

内容(「BOOK」「MARC」データベースより)
公共政策のもつ「所得の再分配」という側面に着目し、民主主義社会における統治者と有権者の間の権力の作用や価値判断の問題を明示的に扱った政治経済学的分析を行う。医療をはじめ社会保障の経済研究に新たな視点で切り込む。1では医療、社会保障を論じる。2001年刊の第2版。

第2版への序文
図表一覧

序章――問題意識の形成と各章の概要
1 問題意識の形成
2 各章の概要

I 分析視角と理論
1章 再分配政策形成における利益集団と未組織有権者の役割――再分配政策の政治経済学序論
序論
1 再分配政策の規範経済学と事実解明的経済学
2 ベッカーの利益集団モデル
3 確率投票モデルとしての Denzau and Munger モデル
4 拡張Denzau and Mungerモデルの基本構造
5 政策領域の専門性
6 政策手段の不明瞭さ
結論と議論

2章 制度派経済学としての医療経済学――ガルブレイスの依存効果と医師誘発需要理論の類似性
序論
1 規範分析の政治経済学的枠組み
2 統治コストと民衆のもつ情報
3 医療サービスの経済特性
4 ガルブレイスの〈依存効果〉と〈社会的アンバランス〉
5 ゆたかな社会と医療サービス市場
6 医療消費の相互依存性とトービンの特殊平等主義
7 医療資源配分のアンバランス――医師の欲求と患者の欲求の考察
8 医療生産が多いほど、福祉水準は高まるのであろうか?
結論と議論――医療の技術開発・導入問題に統治者はいかなる態度をとるべきか
補論 有権者へのキャンペーンと有権者主義の神話性

3章 社会保障と経済政策――平等イデオロギー形成の事実解明的分析
序論
1 先進資本主義国の社会保障への政策スタンス
2 社会保障の成長モデルと平等イデオロギー
結論と議論

II 事実確認と問題設定
4章 日本における少子・高齢社会危機論への疑問――社会保障研究の問題設定と価値判断について
序論
1 社会保障と社会の形
2 日本人の生活水準の維持と必要成長率
3 少子・高齢社会に対するナンセンスな問題設定
4 なぜ、2025年を考察の対象としたのか――将来のことを論ずるにあたっての考え方
5 公平に対する価値判断と統治原理としての公平
結論と議論――制度改革コスト、政治戦略そしてキャンペーン

5章 再分配政策としての医療政策――医療費と所得、そして高齢化
序論
1 医療費と所得――マクロ医療費分析の研究とその後の展開
2 医療費と高齢化――なぜ、高齢化は医療費に影響を与えないのか?
3 医療政策の普遍性と特殊性――日本の医療費は高いのか、それとも低いのか?
結論と議論――再分配政策としての医療政策
補論 公共選択と医療政策
資料 データ・セットについて

III モデル構築と政策分析
6章 社会保障の財政選択と政府の政治戦略――目的税・普通税の間の財政選択をめぐって
序論
1 問題設定と財政選択モデルの諸仮定
2 財政選択モデル
3 財政の硬直化問題――目的税によるストックとフローの供給と財政硬直化問題の深刻さ
結論と議論

7章 日本の医療供給政策と「看護婦不足」論議――医療保障政策の政治経済学
序論
1 「看護婦不足」をとりまく論議――条件づけ権力の行使とソーシャル・ニーズ論
2 看護労働力の市場構造――重層化された買手寡占市場
3 医療機関経営モデルの構築
4 医療法人・個人立病院の増床関数
5 病院経営と看護労働市場、それに政策変数
6 1980年代の医療保障政策――"看護婦不足"とネーミングされた病院の経営難
結論と議論

8章 平均医療費の経済分析――医療保障政策指向モデル
序論
1 特殊重層市場
2 医療保障政策指向モデルの構築
3 平均医療費の経済分析
結論と議論――日本の医療市場にみる医師誘発需要的側面
補論 I 医師の効用極大化行動
補論 II フェルドシュタイン・モデルにおける医療需要関数の日本的適用とその誤謬

初出一覧
あとがき
索引

*作成:北村健太郎
UP:20080126
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