『医原病――「医療信仰」が病気をつくりだしている』
近藤 誠 20011220 講談社,221p. 819
■近藤 誠 20011220 『医原病――「医療信仰」が病気をつくりだしている』,講談社,221p. ISBN:4062720507 ISBN-13:978-4062720502 819 [amazon] c09.
■出版社/著者からの内容紹介
医者と医療情報への妄信と過剰な期待が悲劇を生む!!
健診は健康のためにならず、予防接種は障害をもたらす。医療にかかわると元気な人でも病気になってしまう。権威や厚生省の言葉をうのみにするのは、もうやめよう!
医者になってこのかた、医療に対する見方はずいぶん変わりました。医療行為が人びとに役立つ場合が、以前思っていたよりもずっと少ないことに気づいてきたのです。しかし世の中の人びとは、医療の価値を実際以上に評価しているようにみえます。そのゆえでしょう、ちょっとしたことでもすぐに医療機関にかけこんで、挙げ句に副作用や後遺症に悩まされる方が実に多い。
専門家たちは、医療行為の多くが不必要であることを公言しないどころか、根拠がない医療行為を社会にむかって喧伝するのに大忙しです。これでは医療の虜になる人がますます増え、医原病という医療による被害も増大する一方です。それでみかねて、本書を著すことにしました。
■内容(「BOOK」データベースより)
医者と医療情報への盲信と過剰な期待が悲劇を生む!健診は健康のためにならず、予防接種は障害をもたらす。医療にかかわると元気な人でも病気になってしまう。権威や厚生省の言葉をうのみにするのは、もうやめよう。
■目次
第1章 結核学者の逆襲
第2章 ワクチンと抗菌薬の功罪
第3章 期待と信頼が引き起こす「医原病」
第4章 切らなくても生存率は同じ
第5章 特効薬の効果を検証する
第6章 医者の心理と患者の心理
第7章 健康診断は安心をもたらすか
第8章 いつわりだらけのがん検診
第9章 成人病に薬物治療は必要か
第10章 医者が増えれば病気も増える