『21世紀初頭の医療と介護――幻想の「抜本改革」を超えて』
二木 立 20011120 勁草書房,308p. ASIN: 4326750456 3360
■二木 立 20011120 『21世紀初頭の医療と介護――幻想の「抜本改革」を超えて』,勁草書房,308p. ASIN: 4326750456 3360 [amazon]/[kinokuniya] ※b
内容(「BOOK」データベースより)
医療・社会保障改革の三つのシナリオ、介護保険開始後の三つの夢、高齢者ケア費用の五つの神話。改革をめぐる理想と現実を踏まえた展望とは。医療・介護提供システムの構造的変化を見通した部分改革と医療者の自己改革の指針。
内容(「MARC」データベースより)
医療・社会保障改革の3つのシナリオ、介護保険開始後の3つの夢、高齢者ケア費用の5つの神話。改革をめぐる理想と現実を踏まえた展望とは。医療・介護提供システムの構造的変化を見通した部分改革と医療者の自己改革の指針。
目次
序章 二一世紀初頭の医療・社会保障改革―三つのシナリオとその実現可能性
第1章 二一世紀初頭の医療改革―幻想の「抜本改革」
第2章 二一世紀初頭の介護保険と介護―求められる抜本改革
第3章 わが国の高齢者ケア費用―神話と真実
第4章 わが国の保健・医療・福祉複合体の最新調査
第5章 保健・医療・福祉複合体とIDSの日米比較研究―「東は東、西は西」の再確認
第3章 わが国の高齢者ケア費用―神話と真実
「現実に即して終末期を死亡前一ヵ月間に限定すると、わが国の終末期入院医療総額(老人分+「若人」分は一九九八年度で七八五九億円であり、国民医療費のわずか三・五%にすぎない。これは、厚生労働省の外郭団体である医療経済研究機構が発表した『終末期におけるケアに係る制度及び政策に関する研究報告書』(二〇〇〇年)が行っている推計である(9:42)。
[…]終末期医療費をめぐる論争には決着がついたと言える。」(190)