『なぜ書きつづけてきたかなぜ沈黙してきたか――済州島四・三事件の記憶と文学』
金 石範・金 時鐘 著/文 京洙 編 20011115 平凡社,302p.
■金 石範・金 時鐘 著/文 京洙 編 20011115 『なぜ書きつづけてきたかなぜ沈黙してきたか――済州島四・三事件の記憶と文学』,平凡社,302p. ISBN-10: 4582454267 ISBN-13: 978-4582454260 \2520 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
(「MARC」データベースより)
済州島四・三事件に立ち会うことなく書きつづけてきた小説家と、蜂起に参加しながら50年に渡って沈黙を続けてきた詩人とが、初めて事件の真相とその意味を語り合う衝撃の対談。
■著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
- 金 石範
- 1925年、大阪市生れ。主な著書に、『火山島』(大仏次郎賞、毎日芸術賞受賞)などがある
- 金 時鐘
- 1929年、朝鮮・元山市生れ。『「在日」のはざまで』(毎日出版文化賞受賞)などの著作がある
- 文 京洙
- 1950年、東京都生れ。現在、立命館大学国際関係学部教授
■目次
はじめに―済州島四・三事件とは何か
対談 なぜ書きつづけてきたか なぜ沈黙してきたか
第1部 「解放」から四・三前夜まで
「解放」をどのように迎えたのか
「解放」直後――民族独立の動き
信託統治問題と米ソの対立
入党と党活動
日本での四・三の衝撃
単独選挙反対から四・三へ
第2部 四・三事件とその意味
四・三蜂起当日と直後
五月一〇日の単独選挙ボイコット
郵便局事件――一九八四年五月末
南北分断政権の成立――一九四九年八月・九月
済州島脱出・日本へ――一九四九年五月
共産党入党と二人の出会い――一九五〇〜五二年
『ヂンダレ』の創刊と路線転換――一九五三年〜五五年
『鴉の死』の誕生まで――〜一九五七年
なぜ日本語で書くのか
在日と「転向」――戦後をいかに生きたか
四・三事件の原因と評価
虐殺の罪責と「和解」
なぜ四・三を書かなかったのか
済州島と日本のはざまで
なぜ四・三を書きつづけてきたのか
「四・三事件」を考える―事件の経緯とその意味
資料編
四・三事件と暴力―証言と解説
済州島四・三事件とアメリカ軍政
済州島四・三事件をどう見るか
済州島四・三真相糾明および犠牲者名誉回復に関する特別法
年表―済州島四・三事件と金石範・金時鐘
参考文献
編集データ
編集後記
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治