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『医者がススメル安楽死』

柴田 二郎 20011020 新潮社,237p.


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■柴田 二郎 20011020 『医者がススメル安楽死』,新潮社,237p. ISBN-10: 410385703X ISBN-13: 978-4103857037 1100 [amazon] ※ d01.et.

■内容(「BOOK」データベースより)
最新医療にNO!医者だから語れる終末医療の真実。

■内容(「MARC」データベースより)
臓器移植、再生医療、遺伝子治療などの最新医療に「NO!」。ますますキワモノ化する現代医療の実験台となって「生かされる」くらいなら、むしろ「生きる」ために安楽死をすすめる。

■著者による内容紹介
安楽死を通じて、日本の医療、日本人の考え方を問いたい。 安楽死は、一人の個人が、最終的に出来る決断だが、日本では周囲の環境に、その決断を許さない空気がある。戦前、戦中、戦後を通じて生きてきたものとして、生きることと死ぬことの意義を改めて考えたいとと思って、必死の思いで書いた。安楽死よりも憂国の志を読みとってほしい。

■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
柴田 二郎
1928年、広島県呉市生まれ。51年山口医学専門学校卒業。その後、米国留学を経て、75年山口大学医学部教授、保健管理センター所長。82年に退職後、山口市内で「中央クリニック柴田医院」開業。著書多数。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  ■目次

序章  最新医療に「NO」と言うために
第1章 安楽死はそんなに難しいことではない
第2章 「老い」を素直に受け入れよ
第3章 介護施設は死に損ないの吹き溜まり
第4章 安楽死とは自分の意志を貫く最後の機会
第5章 現代医療は結局、単なる気休め
第6章 安楽死にまず必要なことは?
第7章 今こそ考えたい「殺す医療」
第8章 安楽死か、人権か
第9章 では、「生きる」とはいったい何だろう

■引用

第1章 安楽死はそんなに難しいことではない
「親類縁者もこんなことを言うのですが」などという所から始まるなんとなしの、安楽死への意志表示が出てくる。医者の方も介護している人にようやく「あなたも大変でしょうね」などと言うことが出来るようになる。それから半年かかり、一年がかりで、だんだんと積極的な治療から遠ざかって行って、緩慢な衰弱死にまで至るということになる。安楽死の仕上がりである。[…]  しかし今、安楽死を望んでいらっしゃる方は、いやその一年なり二年なりが嫌なんだ、意識がなくなったときに、サッパリとあの世に旅立つのが理想的だと考えるであろう。ここで、その方法をお教えしよう。
 そのためには前述した生前遺書が絶対に必要である。」(柴田[2001:39])


UP:20071117 REV:2007
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