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『痴呆性高齢者のこころと暮らし』

浅野 弘毅 編 20011010 批評社,189p.

last update:20101202

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浅野 弘毅 編 20011010 『痴呆性高齢者のこころと暮らし』,批評社,メンタルヘルス・ライブラリー,189p. ISBN-10:4826503377 ISBN-13: 978-4826503372 \1995 [amazon][kinokuniya] ※ a06

■内容

出版社/著者からの内容紹介

痴呆性高齢者は、何もわからない「恍惚の人」ではない。「自分が壊れていく恐怖」と「孤独の不安」に苦しんでいるのです。痴呆の病因研究と抗痴呆薬開発の華々しさとは裏腹に、痴呆性高齢者の処遇は、凄惨の一語に尽きます。閉鎖処遇、薬物の大量投与、身体拘束、治療放棄など、デスメーキング(death- making)の苦悶のなかで命を縮めています。痴呆性高齢者の悩みに真摯に向き合い、彼らのこころを拓き、援助することが、保健・医療・福祉にかかわる人びとの使命なのです。

内容(「BOOK」データベースより)

本書では、痴呆性高齢者のこころと暮らしと権利の保障に焦点をあてている。


高齢化社会とはいわれるものの、痴呆性高齢者の処遇は、ホントにこれが医療か、これが介護か、これが福祉か、と思わずにはいられないほどです。「長寿国ニッポン」は、老人病院を見れば幻想だということがよく分かります。かつて呉秀三は、心病む人々の苦悩は病気の苦しみとこの国に生まれた不幸の二重の不幸を背負わなければならないと嘆いていましたが、21世紀の今日においても事態の本質は変わっていません。病者を守り、共に生きようとするのではなく、排除し収容することに熱心な行政や心ない治療者の 改革こそ問われなければならないと思います。

■目次

はしがき−「痴呆もどき」と「治療もどき」●浅野 弘毅
痴呆という生き方●小沢 勲
痴呆を患って生きる●高橋 幸男+石橋 典子
痴呆高齢者の介護と医療の役割について●竹中 星郎
看護のフィルターを通して見えてくる痴呆高齢者の生活−人間社会における一つのリアリティー−●阿保 順子
痴呆性高齢者の暮らし●山崎 英樹
縛り過ぎだぞ!ニッポン●大熊 一夫
高齢者の権利擁護−介護保険と成年後見−●広田 伊蘇夫
【座談会1】老人問題あれこれ●羽田 澄子+浜田 晋+広田 伊蘇夫
【座談会2】痴呆性高齢者は癒されているか?●石橋 典子+大熊 一夫+小沢 勲+浅野 弘毅
BOOKガイド−「痴呆性高齢者のこころと暮らし」−●浅野 弘毅
あとがき●浅野 弘毅

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:永橋 徳馬
UP:20101202 REV:
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