『老後を自立して――エイジングと向きあう』
加藤 恭子/ジョーン・ハーヴェイ 20010930 日本放送出版協会,259p.
■加藤 恭子/ジョーン・ハーヴェイ 20010930 『老後を自立して――エイジングと向きあう』,日本放送出版協会,259p. ISBN-10: 4140019255 ISBN-13: 978-4140019252 \1071 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
「BOOK」データベースより
独立心と相互扶助の精神は、アメリカ人気質として、高齢者にも連綿と受け継がれてきた。変化の激しいアメリカ社会で、エイジングと向きあう彼らは、自助努力を惜しまない。高齢者が大家族に守られてきた時代は終わった。アメリカの臨床心理学者と、永年、当地で学究生活を送った研究者が、アメリカの高齢者像を浮き彫りにし、日本の高齢者に、熱いメッセージを送る。
「MARC」データベースより
高齢者が大家族に守られてきた時代は終わった。アメリカの臨床心理学者と、永年当地で学究生活を送った研究者が、自立して生きるアメリカの高齢者像を浮き彫りにし、日本の高齢者に熱いメッセージを送る。
■目次
はじめに
第一章 高齢者たちを訪ねた日々
1 私の"高齢者体験" (加藤 恭子)
慈善養老院の黒人たち
娘たちの演劇慰問
スタンレー・ベネット夫妻との出会い
ベネット夫人とすごした十日間
滞在したリライアメント・コミュニティ
人のために生きる夫人
2 人生のマイルストーン (ジョーン・ハーヴェイ)
白髪の”海”に囲まれて
"hope in bottle"
"ミス"から"マアム"と呼ばれて
時代と逆行した"民話採集旅行"
自立していた高齢者たち
車好きのアメリカ人
"最後の旅行"
人生のマイルストーン
第二章 アメリカの高齢者像を求めて――調査記録より
1 アメリカにおけるエイジングの現実をとらえる
2 浮かびあがる高齢者の生活
自分の年齢への満足度
世界情勢に目を向けて
健康の維持
一番の心配事
宗教などについて
自立心と個人主義
加齢について
性的関心
引退とは
再婚の可能性
高齢者の服装
老若の関係
世話と相続
「寝たきり」について
ナーシング・ホームへの訪問
第三章 生活の基盤――住居選択と経済状態
1 高齢者を支える経済的基盤とは
独立心と強い意思に根ざして
高齢者の定義
経済的基盤の"三本の脚"
医療費の問題
2 幅広い選択が可能な住居施設
住居の選択
健康な人の住居施設
やや介護の必要な人の住居施設
常時の介護が必要な人の選択
多様なケアを望む人の選択
在宅ケア
種々のサポートサービス
在宅ホスピス
高齢者ハウジングのいま
第四章 エイジングろ向きあう人たち――インタヴューから
1 パイオニア的女性 レベッカ・ヘイデン (Rebecca Hayden)
2 バーのピアニスト、オリーヴ・コリンズ (Olive Colins)
3 元会社役員のロバート・ジェイムス (Robert James)
4 フロリダに住むポーラ・ヒース (Paula Heath)
5 ラインウェバー (Leinweber) 夫妻
第五章 アメリカの高齢化社会と日本人
1 自立して生きるアメリカの高齢者たち
パイオニアの子孫という意識
親子関係と扶養義務
強いコントロール願望
シニア・ボランティア
紙面を賑わす元気な老人たち
宗教が支えるもの
一律定年廃止
励ましと褒め言葉
2 日本人じゃ何を学ぶべきか
独立心と相互扶助の精神
日本人気質をみつめなおす
熱意と勇気
主な参考文献
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治