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『水俣病の科学』

水野 肇・岡本達明 20010620 日本評論社,343+6p.

Last update: 20100420
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水野 肇・岡本達明 20010620 『水俣病の科学』,日本評論社,343+6p ISBN-10: 453558303X ISBN-13: 978-4535583030 \3300+税 [amazon][kinokuniya]

出版社/著者からの内容紹介
著者情報
目次
引用
書評・紹介・言及


 
■出版社/著者からの内容紹介

「なぜ1954年になって水俣病が多発したのか」「なぜ水俣で大惨事が起きたのか」―いま、その謎がついに解かれる。事件の原因と因果の関係についての、あいまいさやあやふやさのない科学的説明。(「BOOK」データベース)

20世紀に起きた世界でも最大・最悪の公害事件、水俣病。その原因は何だったのか? 事件の原因と因果関係について、あいまいさやあやふやさのない科学的説明を試みる。いま、その謎がついに解かれる。(「MARC」データベース)

 
■著者情報

〈略歴〉
 医事評論家。昭和2年、大阪生まれ。大阪外国語大学ロシア語科卒。山陽新聞社会部デスク時代に企画連載「ガンを追って」で新聞協会賞受賞。その後独立して医事問題の評論活動を続ける。医療保険審議会、老人保健福祉審議会、医道審議会等の委員を歴任する。
 ※『誰も書かなかった日本医師会』のカバー袖による。

 
■目次

 図表目次 6

序章 解かれなかった謎 13

第一章 水俣のチッソのアセトアルデヒド工場

 1 チッソ水俣工場の中に入る 25
 2 アセトアルデヒド工場の現場 38
 3 工場をつくった技術者――その技術力と思想 46
 4 戦後の技術革新(1)助触媒の変更 58
 5 戦後の技術革新(2)蒸発方式の変更 64
 6 科学的因果関係追及の道を閉ざしたチッソ 74
 7 廃水処理の実態と変遷 81

第二章 海のメチル水源汚染

 幕間対話 105
 1 患者の発病時期に関するデータ 111
 2 動物にあらわれたメチル水銀中毒 120
 3 魚に異変が起こっていた 122
 4 底泥の有機物汚染 129
 5 底泥の無機水銀汚染 136
 6 海水中の水銀はどうだったのか 143
 7 水俣湾の生態系 147
 8 貝のメチル水銀汚染 152
 9 海水中のメチル水銀の挙動と魚の汚染実態 157
 10 表層魚のメチル水銀汚染 169
 11 メチル水銀排出量の推定 178
 12 水俣湾の底生魚の汚染機構 180
 13 不知火海の魚の汚染機構

第三章 メチル水銀の生成から排出まで

 1 ミチル水銀とは 221
 2 なぜ水銀が使われたか 222
 3 水銀触媒の脱線反応 225
 4 メチル水銀の生成機構 230
 5 生成機構の事件的証明235
 6 生成機構解明を可能にした新しい化学 242
 7 メチル水銀排出量の推定の方法 246
 8 メチル水銀生成速度の定式化と決定 254
 9 メチル水銀蒸発速度の定式化と決定 260
 10 精留塔ドレーンからのメチル水銀排出量の推定 269
 11 第一の謎の解明――助触媒の変更 272
 12 加わったもう一つの原因――母液廃棄・流出量からのメチル水銀排出量の推定 280
 13 第二の謎の解明――塩素イオン 288
 14 精留塔ドレーンリサイクルの効果 296
 15 廃水処理の効果 299
 16 海域へのメチル水銀排出量の経年変化と水俣病被害進行との関係 306

 結 語 317

 あとがき 325

 [補論]なぜ水銀が有機物に結合するか 333

 索 引 i

 
■引用



 
■書評・紹介・言及



*作成:森下 直紀
UP: 20100420 REV:
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