『病気と医療の社会学』
田口 宏昭 20010501 世界思想社,294p.
■田口 宏昭 20010501 『病気と医療の社会学』,世界思想社,294p. ISBN-10: 4790708713 ISBN-13: 978-4790708711 \2200 [amazon]/[kinokuniya] ※ b d01 t02
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
田口 宏昭
1944年大阪府に生まれる。’73年京都大学大学院文学研究科博士課程(社会学専攻)単位取得退学。現在、熊本大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■内容(「BOOK」データベースより)
現代社会において、病気にかかるということ、死に臨むということは、いったいどのような経験の場であり、どのような意味をもつのだろうか。患者、医師、病院、ホスピスなどに焦点を当てて考察する。
内容(「MARC」データベースより)
現代社会において、病気にかかるということ、死に臨むということは、いったいどのような経験の場であり、どのような意味を持つのか。患者、医師、病院、ホスピスなどに焦点を当てて考察する。
■目次
はしがき
I 病気・医療の文化と社会関係
第1章 健康文化と病院化医療
1 患者-医師関係の近代
2 死 健康 医療
3 社会統制の装置としての病院
第2章 病院化された患者役割
1 患者役割
2 病院の隠された権力――「倫理」と「権力」のはざま
3 臨死患者
第3章 死の臨床社会学
1 豊かな社会と死
2 受苦の文化、避苦の文化
3 避苦の文化における死の意味
4 死の隠蔽と死の演出
第4章 患者と医師のあいだ――情報、不確実性、権力
1 行為、情報、ミクロ権力
2 医師と患者のコミュニケーション
第5章 肺癌病棟のコミュニケーション
1 患者の情報源
2 病名告知の様式
3 患者間コミュニケーション
4 患者-医師間コミュニケーション
第6章 情報と患者の行為
1 調査の方法と対象
2 肺癌病棟の特性
3 対象者の基本的な社会的属性
4 確定診断前の病名告知
5 確定診断後の情報統制
6 癌告知と患者の治療態度――特に不安の問題
7 予後に対する不安の諸要因
第7章 ホスピスと共同性
1 近代医療と患者の疎外
2 死への直面
3 「共同の死」と「孤独な死」
4 ホスピスとは何か
5 共同性の復権としてのホスピス
II 病院と医療の社会組織
第8章 明治期日本における医師の専門職化――一八六八‐一九〇七年
1 専門職と専門職制
2 専門職化のプロセス
3 近代日本における医師の専門職化
第9章 病院とは何か――病院の組織論
1 社会化された医療と営利性
2 医療の組織化と病院
3 病院における医療労働の分化と権限
第10章 医薬分業の展開と情報開示
1 患者の権利とQOL
2 病院内の医薬分業の展開
3 地域社会における医薬分業の展開
4 薬剤師役割の展開
5 医薬分業と患者の「役割」
参考文献/初出一覧/索 引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:山本 晋輔